■新たなアレンジとアプローチで再現されたリチャードの楽曲の中でも、特にザ・ヴァーヴの代表曲である「Bittersweet Symphony」が作られてから25年の時を経て生まれ変わったのは彼本人にとっても感慨深かったという。また旧友リアム・ギャラガーとのデュエットとなる「C’mon People (We’re Making It Now)」のアコースティック・ヴァージョンも大きな話題を集めること間違いなしだ。2000年にオリジナル・ヴァージョンがリリースされて以来、2人はこの曲を一緒にレコーディングしたり演奏したいとしばしば語っていたというが、ついにその願いがここに実現した。新しいヴァージョンに溢れる楽観的なフィーリングは、レコーディング・セッションでの二人のエネルギーと喜びがそのまま表れたものである。またザ・ヴァーヴの『URBAN HYMNS』 に収録されていた「Velvet Morning」の新ヴァージョンでは、リチャードがレコーディング前日にトランクセール(車のトランクに不用品をいれて売るフリーマーケットのようなもの)で買ったメガホンを使ってヴォーカルを録音し、曲が持つパワーを最大限に引き出している。そしてファンにとって大きなサプライズとなるのは、リチャードがこれまでのライヴでほとんど演奏したことのない「This Thing Called Life」のアコースティック・ヴァージョンが収録されていることだろう。元々アメリカのNo I.D.と一緒にレコーディングしたこの曲は、ソウル色の強いRPA & The United Nations Of Soundプロジェクトに収録されていたが、今回、新たにアコースティック・ヴァージョンとしてのアレンジを施したことでこれまでとは違った魅力が表れている。
■リチャード・アシュクロフトが自身の楽曲の新たな魅力を掘り下げたアコースティック・アルバム『ACOUSTIC HYMNS VOL.1』。そのアルバムの発売に合わせ、彼は10月から11月にかけ""An acoustic evening of his classic songs ""と題したライヴを行うことも発表している。
ソングリスト
01. Bittersweet Symphony
02. A Song for the Lovers
03. Sonnet
04. C'mon People (We're Making It Now) (feat. Liam Gallagher)