2,200円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
日本固有の文化=ジャズ喫茶。いま韓国・台湾などアジア諸国をはじめ、ロンドン・ロサンゼルスなど欧米でも“ジャズ喫茶=JAZZ KISSA"が登場して話題を呼んでいます。日本が生んだ“ジャズ喫茶文化"がいま世界に広がりをみせようとしています。
本書は台湾のオーディオ専門誌のジャーナリストが見た全国20店のジャズ喫茶の姿を、その魅力とともに紹介した“音楽文化論"ともいえる内容で、2020年7月に台湾で発売された『爵士喫茶案内所』を翻訳したものです。
日本版にあたり、新たに台湾音楽事情として2軒の台湾の音楽スポットを紹介するほか、日本のジャズ喫茶を代表する存在として、ファンの間では“聖地巡礼"の対象ともなっている一関「ベイシー」店主菅原正二氏と、中学生から通いつめやがてジャズ喫茶を経営するようになった東京「ジャズ オリンパス! 」店主小松誠氏との対談など、“ニッポンのジャズ喫茶文化"の経緯と現況がわかるジャズファン必読の音楽書です。
<収録内容>
・はじめに
■ジャズ オリンパス!(東京都・千代田区)
躍動感のあるサウンドが空間の隅々まで届いてゆく
■ビッグボーイ(東京都・千代田区)
ジャズの新譜の情報発信基地 いつでも音楽のビタミン補給
■映画館(東京都・文京区)
小さな空間で蒸留される無限の音楽性
■渋谷スイング(東京都・渋谷区)
ウェスタン・エレクトリックの名機たちがオールドスタイルのジャズを優雅に美しく再生してくれる
■いーぐる(東京都・新宿区)
一杯のコーヒーでジャズの味わいを楽しむ
■ジャズ ナッティ(東京都・新宿区)
都電荒川線沿線にある隠れ家は比べもののない情緒に満ちている
■ジニアス(東京都・中野区)
シンプルな設計の空間と爽やかかつ温かみのあるサウンド
■ロンパーチッチ(東京都・中野区)
趣味のレコード収集がもたらした“人生の選択”
■モンゴメリーランド(東京都・豊島区)
オーディオシステムで細やかに磨かれたジャズギターの精微
■直立猿人(東京都・大田区)
誰か言ったのですが日本製のオーディオでは、ジャズの良さは引き出せないなんて
■ちぐさ(横浜市・中区)
ジャズ100年の歩みを、見守り続け、継承してきた
■ダウンビート(横浜市・中区)
ほとばしる大音量で横浜の品位を守る
■マシュマロ(横浜市・中区)
ジャズを好きになるのには一回の出会いさえあればいいんです
■トミーズ・バイ・ザ・パーク(横浜市・都筑区)
ヨーロッパ風の街並みに溶け込んだお隣さんのような身近なジャズ喫茶
■ヤマトヤ(京都府・左京区)
年月と音楽は京都の路地にゆっくりと積もってゆく
■茶房ヴォイス(神戸市・中央区)
ジャズ再生の熱意が演奏者の性格を描き出す
■木馬(神戸市・中央区)
変わるものと変わらないものの中でジャズ文化存続の道を探る
■トゥルネラパージュ(静岡市・浜松市)
現実を超える音像、特別豪華な五感体験
■パブロ(宮城県・名取市)
ヒップホップ・カルチャーのサンプリングのように古きよきものに敬意を込め、僕らのエッセンスを加えながらこの店を継承していきたい
■ベイシー(岩手県・一関市)
圧倒的影響力を放つ、究極にして本格派の名店
・おわりに
・日本語版特別編~台湾の音楽スポット、店主対談
■Taste Cafe(台北市・中山区)
ヴィンテージスピーカーに潜む音楽的価値
■古殿樂蔵(台北市・北投区)
アウラあふれるタイムトンネルを行き交う
■店主対談 『ジャズ喫茶』から『JAZZ KISSA』へ
~「ベイシー」菅原正二さん×「ジャズ オリンパス!」小松誠さん
・日本語版あとがき
周靖庭