アルバムの初回用の限定外付け特典として、大高ジャッキーのルーツとなる「SUPER STUPID」結成までの隠し録音合計16トラックが詰まった特典ディスクを付与!01. Theme of KATAWAMUSHI 20140330 / 02. Iron Maiden 1985 (Iron Maiden Cover) / 03. Seek and Destroy 1986 (MetallicaCover) / 04. Burnin’ Down The Mountain 1989 (Steve Vai Cover) / 05. Freaky Your Mind 1989 / 06. Mr. Boo 1989 / 07. MaclaphlinDrums 1989 / 08. Delay Jam 1989 / 09. Happy Synthesaizer Flute 2009 - Sqeyez (EasyPop Cover) / 10. Since Yesterday 2021(Strawberry Switchblade Cover) / 11. Panchos Live At Jam 1993 / 12. I’m Just a Little Boy 900330 - The Casinos / 13. Drug Is Love19910108 - The Golden Crowns / 14. Boy Meets Girl 930402 - The Apollo’s / 15.落羽 20140330 - 片羽蟲 / 16. There is nothing moreto say 2021 2→There is nothing more to say 2021 (Millennium Cover)
【大高ジャッキーによるアルバム全曲解説】 01:Ho Chi Min feat. TADAHELL, YOSEI 1998年作。ジャッキーは初のソロライヴとソロアルバムのリリース準備で1ヶ月寝ていなかった。今は無き恵比寿Milkにて自宅スタジオの機材を全部持ち込み、SUPER STUPIDのHIROTHがドラムス、WRENCHの松田と元Super Hypeの村松のツインベースでライヴを行った。その時の1曲目がこの曲。業務用MDを用いたMD-8と言う多重録音機とMacを同期していた。長らくデモ状態が続いた。今回は旧友片羽蟲のギタリストTADAHELLと彼の高校からの同級生YOSEIがドラムスでリモートで録音、ミックスはジャッキー宅でTADAHELLを招き行った。TADAHELLのギターはジャッキー直系のテクニックよりアレンジ力で華やかになった。 02:Ohtakin Way アルバムタイトル曲だから気合い入れたよー。8分の組曲。5部構成。ジャッキーの売りであるインド風のアレンジになっている。後半畳み掛けるような語りはジャッキー。くそったれな世界、豆腐にぶつかって死んじまえ! 03:Blood Sugar Mountain 主旋律ギターメロディーはアドリブ。この曲のミックスには時間がかかった。センドリターンにてオーディオをパソコンの外に出し、エフェクトをかけてアンプから鳴らし、それをマイクで録る。この曲はギターはもちろんだが、ドラムスの音に注目して欲しい。特にスネア。スネアは一定の店舗で鳴っており、力強いパッセージがミニマルに展開されトリップ要素を生み出している。ドラムスはなんちゃらアイドルバンドの林。 04:Kiarostami 2010年作。中近東の民族楽器でブズーキと言う弦楽器があるのだが、それを買ったジャッキーは嬉しさのあまり早速レコーディングに使った。しかし、その時は別のテイクが採用され、長らくデモ状態であった。Pro Toolsはセッションインポートと言って別の曲から楽器のトラックをテンポを合わせて移植することが出来る。その機能を使って、なんちゃらアイドルloves大高ジャッキー名義の録音曲からドラムスを移植した。ブズーキが4拍子に対してドラムスは3拍子。予定不調和も時にはあり。 05:BARAKA feat. TADAHELL,アンゲ、林 1999年作。この曲も録音して長らくデモ状態だった。今回の録音では曲の構成を大幅に変えてある。祖父尼先生に教えてもらって大ファンになったスウェーデンのカイパと言うバンドの曲のリフレインをジャッキーがギターで弾いている。テンポチェンジ&変拍子の嵐で、21世紀プログレッシヴロック解釈である。林がドラムス。ドラム録音のコスパを抑えるため、ジャッキーのスタジオで行った。半分電子ドラムス、半分生ドラムスである。「Ho Chi Min」で偉大なるギター・プレイを見せつけたTADAHELLが帰ってきた!メタル・マナーとライトハンド奏法。よりヘヴィーにアグレッシヴに。SUPER STUPIDの元ローディー、アンゲのブルージーで破壊的なギター・ソロ。 06:Wolfman Jack この曲はギターが炸裂しているぜ!みんなこれが聴きたかったんじゃないの???アップテンンポで何も考えずヘッドバンギング出来るギターチューン。キックが電子ドラムスでスネアとシンバルが生ドラムス。林による。超難しいツーバスだって打ち込みだと可能よ。 07:牛若 亡き親友、牛若さんに捧げた曲。8分以上ある大作。ジャッキーはトランペットとクラリネットを吹いている。お金がない青の時代に牛若さんは焼肉をおごってくれたんだよ、それも何回も。 08:Frog Funk カイパの3rdアルバムに「Solo」があるのだが、それに収録されているその名も「Frog Funk」は曲のコンセプトを拝借。中国っぽいアプローチに力が抜けていて、メロディーはキャッチー。 09:Allah Akbar 1996年作1996年録音。MD-8で録音したマスター音源をMDで発見。デジタルリマスタリングを施す。自分の過去の作品が残っているのは良いことだ。今のテクノロジーでは昔の自分とセッションすることだって出来る。卓越したギターテクニックはさすがギタリストジャッキーと言った感じ。インドっぽいアプローチがここでも聴ける。 10:Nobuyuki どんな病気をしても怪我をしても必ず復活する男、父信幸に捧げた曲。ジャッキーは信幸を世界一尊敬する男としている。 11:Sakikoronix Joey Sabbat Remix 娘に捧げた曲。ジャッキーの精神的支えになってくれた。真の弟子。エンジニアリングはカナダ人。ドラムスも叩いてくれた。全てリモートでの作業で、DAWがお互い違ったので、パラデータを送って、マスターは2 Mixだけと言う方法だった。 12:チビチリガマ feat.Sqeyez, 望月伸夫 息子、Sqeyezに捧げた、沖縄のチビチリガマと言う実際にあったガマをテーマにした反戦歌。ジャッキーは反戦歌を書くのが初めてだが、10代の時に彼女の本でチビチリガマを扱ったものを読んで、いつか実現させようと思い続けていただけに今回の録音には全精力を注いだ。Pro Toolsはオーディオが127 chまでしか扱えず、127ch越してしまったので、ミュートしていたトラックを削除しながら行った。Sqeyezとジャッキーの18歳の時からのバンドthe Golden Crownsのドラマー望月伸夫の協力があり、最初は打ち込みだったのがバージョンアップを重ね、バンドサウンドに仕上がった。SqeyezのボーカルはコールドプレイかSqeyezか!望月のドラムスはジム・ケルトナーか! 13:虹 電気グルーヴのカバー。ジャッキーは20歳の時に牛若からアンビエントを教わり、St.Panchosの長谷川が外の鳥の鳴き声もアンビエントに聴こえる、と言ったことからショックを受け、有り金を叩いて機材を買いまくった。ジャッキーは石野卓球にTB-303を貸したことがある。砂原マリンとはエルマロで共演した。この曲はシンセもベースもドラムスも全てギターで作っている。ギターの芸術。 14:Please Please Me feat.Chie Ohtaka 高校生の時にプロになる気がない友達がいきなりゲイリー・ムーアのギターソロを弾き始めた。失禁したジャッキーはその日から毎日8時間のギターの練習を重ねる修行みたいな時代。いつかプロになってやる。プロになるにはこれぐらい上手くなくては、と目標を高く、まだ挫折を知らなかったので、悩みはあったがひたすらギターを練習した。いざ、プロの世界に入ってしまうとギタリストもキーボードもペンタトニックしか弾けない奴らの溜まり場だった。ギターって面白いんだよな、時間を忘れて夢中になれる。ギターこそがオレの友達だった。この曲は妻になるChieが支えてくれた10代の頃、三軒茶屋の秘密基地でウォークマンに一発録り。妻に捧げた曲。ビートルズの曲だけど。
