HOLY MODAL ROUNDERSにも名を連ねたアパラチアン5弦バンジョーイストLUKE FAUSTや、のちに著名な音楽批評家/ライターとして知られるクラリネット奏者ROBERT PALMER、JOHN FAHEY周辺でも活動しのち多くのデルタ・ブルース偉人をサポートしたNPO団体MEMPHIS COUNTRY BLUES SOCIETYを設立したブルース・ギタリストBILL BARTH、GIL EVANSオーケストラにも在籍したサキソフォニストTREVOR KOEHLER、ファンク畑で名の知られるドラマーBERNARD PURDIE、 CHARLES MINGUSやBUD POWELL、MILES DAVISらのサイドマンとして活動したドラマーELVIN JONESに、のちA&MやVIRGIN、ELEKTRAのエグゼクティブとして渡り歩く紅一点NANCY JEFFRIESという知られざる超スーパー・グループです。
時代が早過ぎたサイケデリック・カントリー・ロック~サイケデリック・ルーツ・ロック・バンドとしてのちに一部で評価される彼らの記念すべきデビュー作。ゆったりとした女性ヴォーカルのフォーク・ロックにフリー・ジャズ的サックスが切り込む"THE SKIN GAME "、ブルーグラスの軽快さとダウナーなドロドロ・サイケが混じり合う"MISS FUN CITY"、FAIRPORT CONVENTIONにホンキートンクなクラリネットが入ったような"WORLD WAR 1 SONG"、ドローン引きずりながらトラディショナルなメロディを奏でるサイケデリック・ヴォイオリンの"FOGGY RIVER BRIDGE FLY"、ビートの立った西海岸サイケデリック・フォーク・ロックにフルートが漂う"WALKING ON NAILS"、土着的パーカシッヴ・トラッド風ナンバー"MOUNTAIN SONG"など聴きどころに溢れまくる逸品です。アレンジ・センスに演奏含めた完成度ともに時代が早すぎた感のある名盤です。