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70年代MPB屈指の名作、ベベ―ト『Bebeto』が待望のリイシュー!!
タンバ・トリオ/タンバ4のベーシスト/フルート奏者であるベベ―トが1975年にソロ1stアルバムとしてリリースしたのがこの『Bebeto』。ルイス・エサ(Electric Piano, A1,A2,B3,B5)、ラエルシオ・ヂ・フレイタス(Electric Piano)、エルシオ・ミリ―ト(Drums, Producer)といったタンバ時代からの盟友たちが演奏を支えたメロウなテイストのアルバムだ。1975年にブラジルのTapecarレコードからリリースされたオリジナル盤は数万円の値が付くほどのレアアイテムであり、これまでLPのリイシューは2002年のUK盤リイシューのみだった。ブラジル盤でのリイシューは今回が初めて。ファン待望のリリースと言えるだろう。
アルバムのハイライトは、再生と同時に訪れる。「Batuque, Batuque, Batuque...」と呟くイントロが印象的なサンバ「Batuque」だ。この曲のサンバ、そしてカーニバルへの愛を語る自伝的な歌詞について、ベベ―トは以下のように語る。
「私はサルゲイロ*のリハーサルをよく聴いていた。眠りにつけば、それが私の子守唄であり、スルドだった。コントラバスの低い音やリズムに対する私の好みは、きっとそこからきているのだと思う。」
*リオの伝統的なサンバ・チーム(=エスコーラ)の一つ
他にも、ジョアン・ドナート『Quem é Quem』を彷彿とさせる柔らかいエレピの音色が心地良い「Pra Não Chorar(泣かないために)」、タンバ時代から愛されるボサノヴァの裏名曲「Tristeza de Nós Dois(二人の悲しみ)」、ジャヴァンやナナ・カイミもカバーしたChico Novarroの名バラード「Dejame-Ir(Let Me Go)」、このアルバム収録にされているテイクが間違いなく最高の出来栄えだといえるタンバ時代からのレパートリー「Moça Flor(花のおとめ)」、主旋律をフルートで奏でるインストバージョンの「Razão de Viver(生きる理由)」など、どれも心を揺さぶられる名曲ばかり。
ベベ―トは決して歌声で魅せるようなタイプのミュージシャンではない。しかし、その素朴な歌声は安らかなムードの楽曲と好相性で、オレンジがかった温かい光で照らされているかのような幸福な空間が創出されている。それぞれの楽器の豊かな音色、そしてそれらが緩やかに交差する美しさといい、どれをとっても一級品。MPBの黄金期である70年代を代表する傑作アルバムだ。
BEBETO (TAMBA TRIO) / ベベート