オランダの新世代プレイヤーたちが瑞々しく伝えるメンデルスゾーン初期作品群
オランダの新世代プレイヤーたちが瑞々しく伝えるメンデルスゾーン初期作品群
3,245円(税込)
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フェリックス・メンデルスゾーン(1809-1847):
【収録内容】
1. キリエ ニ短調 MWV A 3(1825)
2. 弦楽のための交響曲 第10番 ロ短調 MWV N 10(1823)
3. めでたし、海の星(アヴェ・マリス・ステラ)(1828)
4-7. 交響曲第1番 ハ短調 Op. 11(1824) (ミシャ・スポルクによる編曲版)
8-11. カンタータ「ただ愛する神の摂理にまかす者」(1828)
【演奏者】
ナネッテ・マンス(ソプラノ)…1,3,8-11
アルス・ムジカ合唱団…1,8-11
アルス・ムジカ管弦楽団
パトリック・ファン・デル・リンデン(指揮)
録音: 2023年11月 ワロン教会、アムステルダム
収録時間: 78分
オランダの合唱指揮者パトリック・ファン・デル・リンデンを中心に、若い世代のプレイヤーが集まって発足したアルス・ムジカによるメンデルスゾーン初期作品集。作曲家がまだ若い頃、バッハをはじめとする古い時代の音楽の復権に意欲的だった師匠ツェルターの元で作曲を学んでいた時期に遡る一連の初期作品は、バロック音楽を思わせる音運びやポリフォニックな曲構造が特徴的。ここでオーケストラはナチュラル・ホルンを除き基本的に現代楽器を使っていますが、ノンヴィブラート中心のピリオド奏法を踏まえた弦楽合奏が作り出すハーモニーは透明感にあふれ、緻密な合唱と溶け合うかのような美しい調和の中、曲の起伏をよく捉えメリハリの利いた解釈を聴かせてくれます。擬古的な書法に風格が漂うキリエ、ナネッテ・マンスの美声がひときわ映える「めでたし、海の星」、作曲翌年の『マタイ受難曲』復活上演を予告するかのようなカンタータ「ただ愛する神の摂理にまかす者」といった声楽曲の傍ら、バロックさながらの弦楽交響曲と初期ロマン派の息吹が瑞々しい交響曲第1番での冴えわたる器楽勢の活躍も聴き逃がせません。なお交響曲第1番はオランダの作曲家ミシャ・スポルクによる小編成への編曲版が用いられており、ファン・デル・リンデンによれば、ファニーの誕生日祝いにメンデルスゾーン家で行われたと伝わる初演時の姿を想定したということです。
(ナクソス・ジャパン)
ARS MUSICA / アルス・ムジカ