ロシア出身マルチプレイヤーによるダンス、エレクトロにのせる内包されたパンクス
ロシア出身マルチプレイヤーによるダンス、エレクトロにのせる内包されたパンクス
6,050円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
パンクに影響を受けてきたというロシア出身DJ/プロデューサー/ミュージシャンのキト・ジェンペレ。
彼の作り出す曲達はパンクのみならず様々なジャンルを感じ取ることができるが、恐らく自身が10代の頃弾いたギターの録音を使ったオープニングのKiller Line からは10代にしては落ち着いた演奏ながらもどこか若き日の衝動、所謂パンク精神を感じる。
様々なフィーチャリングと9人の自身のバンドとのセッション等、たくさんのジャンルと手法を盛り込んでいるが、一貫した彼らしさのようなものはどの楽曲にも存在しているように感じる。
今作のコンセプトは架空の映画のサントラのようで、日常を彩ってくれそうな曲ばかり。
独特の雰囲気のMVも過去にリリースしており、そちらも併せてより楽しめそう。
2023リリースのGREEN MONSTER は メタルギアソリッドシリーズでお馴染みのHIDEO KOJIMAのインスタグラムでも紹介されており、多方面に根強いファンが存在している。
2024年日本でのライブの計画があるそうです。
サンクトペテルブルクのキト・ジェンペレは、クラブ・フレンドリーなクリサリッドから、近年は本格的なポップ・アーティストとして羽ばたき、他に類を見ない旅を楽しんできた。
彼の最新アルバム『Part Time Chaos Part Time Calmness』は、ミュージシャンとして、また家庭人としての彼の人生において、今年経験したカメレオンのような変化やゲームを変えるようなパラドックスをライブ・ドキュメントしたものだ。
キトは、ハウス・プロデューサーとして、10年以上にわたって脚光を浴びたり浴びなかったりしながら、著名なダンス・ミュージック関係者から賞賛を浴びてきたことでよく知られているが、その割には、ディスコイド的な楽曲を書くことだけに専念してきたわけではなく、ダンスフロア志向の機能性とはかけ離れた、多面的な並行事業に長年力を注いできた。
しかし、様々なプロジェクトと考え方の間にある隔たりから、ダウンテンポ・ポップへと急進的にシフトし、4x4のループから抜け出したことで、キトはミュージシャンとして完全に自己主張するようになった。
映画『Part Time Chaos Part Time Calmness』のサウンドトラックは、変化そのものであると同時に、変化の果実でもある。
若い頃のシンプルな手段への回帰、キラー・ラインやラブ・マイセルフ・バット・アイ・キャント・イット・ラブのバックボーンとしての10代後半からの古い信頼できるギター、そして昨年のグリーン・モンスターへの自然な発展。
PTCPTCは、キトスの芸術へのアプローチにこのような深い地殻変動をもたらした。
ジミ・テナー、アダム・エヴァルド、ハード・トンを含む印象的なアーティストたちとの共演で、キトは以前のペルソナを焼き直しただけでなく、本来あるべき場所に戻した。
オープニングの『Killer Line』の低音のエモーショナル・フォークから、不気味なフラメンコ・ジャズのハイブリッド『Before Music Dies』、『Put Love Into Your Heart』の壊れたソウルフルさ、『Sounds of Love』のアンセミックな80年代バレアリック・ブレイクと海岸沿いのシンセ・ウェイヴのヴァイブまで、このアルバムは、ジャンルに縛られない爽やかなビジョンで脈打っている。フットステップス』の素朴でゆったりとした音のボケに、『サウンズ・オブ・ラヴ』の中心から外れたサウンドが加わる、
タランティーノが想像した架空のブランド(レッド・アップル・シガレット)や、ニック・ホーンビスの同名小説にちなんだ『ハイ・フィデリティ』のような映画への楽しい引用も含まれている。
PTCPTCは、閉塞的なプログラミングや非個人的な手法から解き放たれ、新旧さまざまな曲、ビート、グルーヴを披露している。
中には2018年にさかのぼるものや、9人のキト・ジェンパー・バンドとの即興セッションもあり、これらはすべて同じ時間枠の中で、この包括的な勢いを念頭に置いて仕上げられた。
壮大なシンセが印象的な『Absent Ascent』、普遍的な名曲『Over The Rainbow』をCelebrineと改編した『Over The Rainbow』、心地よいバラード『Shorespotting feat. Evald、そして波乗りできるエンディング・カット『Lovers』で、ジェンペレは苦労して勝ち取った解放と人生を肯定する自由の物語を語っている。(メーカー)
KITO JEMPERE / キト・イェンペレ