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ヴォーカリストMASHA ZINEVITCH、キーボーディストALES SHISHLO、ギタリストVAD MIKUTSKIという編成で、冷ややかなシンセと低音ヴォーカルで東欧ポストパンクの現在形を鳴らしてきたベラルーシはミンスクのダークウェイヴ・トリオDLINA VOLNY。旧ソビエト圏のコールド・ウェイヴを継ぐ感覚と、現行シンセ・ポップのメロディを結び付けたスタイルで注目を集め、エレクトロニックの名門ITALIANS DO IT BETTER周辺とも共鳴しながら活動を続けてきました。
ベラルーシの緊張感ある社会情勢と、ポストパンク以降の電子音楽への憧れを重ね合わせた2025年2NDアルバム。東欧ポストパンクが持つ陰影と、西側のシンセウェイヴに通じる煌めきをぶつけながら、痛みと多幸感、焦燥と希望といった感情の両極を歌詞で行き来する内容です。トリオの深層心理から引き出されたイメージをもとに、ネガティヴ・スペースや沈黙もサウンドの一部として扱う構成が特徴で、モノクロームなジャケット・イメージとも呼応する作品に仕上がっています。
硬質なシンセ・ベースと冷ややかなドラム・マシンが脈打つタイトル曲"IN BETWEEN"、浮遊感のあるメロディと切なくも鋭いギターが交差する"FLAIR"、低音ヴォーカルとエコー処理されたコーラスが反復する"NOW & AGAIN"、ダンス・ビート寄りのリズムと暗色のシンセ・リフでフロア感覚もにじませる"DANCE ME AWAY"、重たいベースと官能的なヴォーカルが絡み合う"DOPPELGANGER "など、ニューウェイヴ期の東欧ポストパンクと現行シンセ・ウェイヴの感覚が自然に混ざり合う楽曲が並びます。曲ごとにスロウからミッド・テンポまで振れ幅を持たせつつも、アルバム全体では夜の都市を歩くような連続したムードを保つ構成です。
東欧ポストパンクの冷たさとシンセ・ポップのメロディが共存し、ミンスクの影と夢見心地の感覚を同時に味わえるダークウェイヴ作品です。
DLINA VOLNY