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キョンキョン、kyon2としても知られる小泉今日子は、80年代から90年代にかけて最も人気があり、最も売れたポップアイドルの一人だった。このアルバムでは、プロデューサーとしての近田春夫の先見の明のおかげで、彼女のボーカルと当時台頭しつつあったハウスミュージックのサウンドの意外な組み合わせが素晴らしい効果を生み出している。
ハウスミュージックの規範の初期段階(このレコードが日の目を見たのは1989年)であったため、現代の聴衆にとっては文化的異端に思えたに違いないが、今振り返ってみると、このアルバムは当時の音楽の時代精神をスナップショットとして成功しただけでなく、その後数十年間文化の中に残っている、ハウス&ダンスミュージックとコマーシャルなポップセンスの融合を予見していたことも認識できる。
しかし、このレコードの音響は、ポップミュージックからハウスミュージックへの進出を思い浮かべたときに思い浮かぶような、使い捨てや空虚なものを超えている。私たちは、脅迫的なアシッドライン、ヒップハウスのリズム、そしてデジダブの冒険さえも味わえるのだ。
KYOKO KOIZUMI / 小泉今日子
日本の俳優、歌手、執筆家。株式会社明後日代表取締役、プロデューサー。アイドルとして松田聖子と中森明菜の2強に続いた存在であり、歌手として筒美京平・馬飼野康二の作曲作品でヒットを連発した。KYON2(キョンキョン)の愛称で知られる。「花の82年組」と呼ばれたアイドルの一人。