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この神秘的なセッションは74年に「偶然」録音されたもので、基本的にはビートルズ解散後のジョン・レノンとポール・マッカートニーのドラッグ漬けの奇跡的な再邂逅である。
当時、ジョンは飲み仲間のハリー・ニルソンのアルバム『プッシー・キャッツ』をプロデュースしていたが、毎晩のように飲み歩いていた彼らはハリウッドのナイトクラブで2度のトラブルを引き起こし噂になっていた。その頃アカデミー賞授賞式に出席するためロサンゼルスを訪れていたポールとリンダ・マッカートニーは、クラブから叩き出されたというジョンを心配し、3月28日にバーバンク・スタジオで行われたセッションの初日の夜に立ち寄った。
ジョンとハリーが何かやりたがって始まったというそのひとときは、リンダはハモンド・オルガンへ向かい、ポールがドラム・セットに座り、さらに『ファースト・フィナーレ』のミックス作業を終えたスティーヴィー・ワンダーが偶々合流、そのほか、ジェシ・エド・デイヴィス、メイ・パン(レノンの秘書で当時の愛人)、マル・エヴァンス(ビートルズのパーソナル・アシスタント、ロードマネージャー)、ボビー・キーズ、そしてプロデューサーのエド・フリーマンも加わり、即興のジャム・セッションが行われた。
その結果、「あの場において"酔って"いない人間はいなかったと思う」「全く思い出せない」「なにも覚えていないが、クレイジーで、おもしろかったよ」との証言が残された。
JOHN AND PAUL