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フランスはパリを拠点に映画的なスケールのダイナミズムと電子音の緻密な融合を追求し続ける4人組、LOST IN KYIV。10年以上に及ぶキャリアの中で叙情的なメロディと肉体的なエネルギーを独自のバランスで昇華させてきた彼らは、ヨーロッパのポスト・ロック・シーンにおいて揺るぎないアイデンティティを確立しています。
新ドラマーJEREMIEを迎え、表記を従来のKIEVからKYIVへと改めて新たな一歩を刻んだ2026年5TH。録音は前作に続きエンジニアのAMAURY SAUVEを迎え、THE APIARY STUDIOにてライヴ・レコーディング形式で遂行されました。内省的な精神世界や現代社会における自己の断絶をテーマに、これまで以上にダークで没入感の強い音響構築へと踏み出した一作です。
鋭いエッジが剥き出しになった"BURST"、不穏な静寂から巨大な多層クライマックスへと雪崩れ込む"ECLIPSE"など、シーケンス・シンセと重厚なアンサンブルが疾走しながら強烈なコントラストと冷徹なプロダクションが支配する全7曲。カール・グスタフ・ユングの肉声を終盤に配し、深層心理の深淵を覗き込むようなヒューマンな質感と機械的なグルーヴが交錯しています。
バリトン・ギターの導入や変則チューニングにより音像の重心を一段と低く沈めた本作。過去のどの作品よりもブルータルかつ生々しい感触を湛えており、繊細なアンビエント要素とモダンなポスト・ロックの暴力性が高次元で溶け合っています。
LOST IN KYIV