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フェルドマン作品の中でも最長を誇る83年発表 「弦楽四重奏2」 の4年前に発表された 「弦楽四重奏」 がスイスのHat Hutからリリースされた。前途 「弦楽四重奏2」 に代表される80年代のフェルドマンは、静寂かつ極端に時間を要する作品で知られており、フェルドマンのイメージを後に決定付けた時期だが、今作 「弦楽四重奏」 はそれよりも少し先、「フランク・オハラの為に」 (73年) や 「なぜ、パターンなのか?」 (78年) と同時代の作品である。ピチカートや短いトーンを配した小気味の良いフレーズや重厚な和音などがテンポ良く構成されているが、霞がかった抽象的な響きが作品全体を個性的に印象付けており、クラシック音楽の伝統的なフォームをフェルドマン流に表現した作品となっている。Hat Hut作品ではお馴染のアイヴス・アンサンブルがシンプルかつ心象深い演奏を聞かせている。
MORTON FELDMAN / モートン・フェルドマン