リオ下町サンバのスターだったジョアン・ノゲイラを父に持つ、若手サンビスタ、ヂオゴ・ノゲイラ。2007年リリースの1st作(ライブ・アルバム)がシーンでも絶賛された注目株の09年リリース2ndは、待望のスタジオ・レコーディング初作でもある。サンバ/MPBの良心をインタープリターとして表現することが先天的に備わっているヂオゴの歌。本作では、その素質がより鮮明に彩られている。Chico Buarque と Ivan Linsの共作 "Sou eu"、Arlindo Cruz 作"Não dá" , "Luz pra brilhar meu caminho" 、さらには、マランドロ・サンバの御大Bezerra da Silvaのヒット曲"Caminho das Índias", Almir Guinetoの"Tô te querendo"など、選び抜かれたレパートリー。息の長いサンバ名作として語り継ぐべき傑作の登場だ。