SCHUBERT: IMPROMPTUS / シューベルト: 即興曲集 (SACD)

MARIA JOAO PIRES マリア・ジョアン・ピリス

限定生産 / SACDハイブリッド盤

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3,972円(税込)

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  • 限定品
レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSG90196
通販番号
CL-1007861759
発売日
2019年03月10日
EAN
4907034222711
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商品詳細情報

ESOTERIC特約店のみの限定販売
限定生産・SACDハイブリッド盤

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※制作元完売の際は何卒ご容赦ください。


 
心の奥に深く染み入るピリスのシューベルト。 
 


■ESOTERICならではのこだわりの Super Audio CD ハイブリッド・ソフト

オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CDハイブリッド化による圧倒 的な音質向上で確固たる評価をいただいている ESOTERIC 名盤復刻シリーズ。発売以来 LP 時代を 通じて決定的名盤と評価され、CD 時代になった現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名 盤を高音質マスターからDSDマスタリングし、世界初のSuper Audio CD ハイブリッド化を数多く実現し てきました。昨年発売したモーツァルトのピアノ・ソナタ集に続き、ポルトガル出身の名ピアニスト、マリ オ・ジョアン・ピリス(1944年リスボン生まれ)の極め付きともいえる、シューベルトの「即興曲集」が当シ リーズに登場です。

 
 
■ピリスがモーツァルトと並んで得意としたシューベルト

小柄で手も小さいピリスが何よりも得意としたのはモーツァルトのピアノ・ソナタと協奏曲でしたが、それらと並んでピリスが愛奏したのがシューベルトのピアノ曲でした。ピリスは1970年代後半から80年代前半にかけて病を得て演奏・録音活動の中断を余儀なくされましたが、演奏活動再開後手掛けたエ ラート時代の一連の録音の中に、モーツァルトなどと並んで含まれていたのがシューベルトで、1985 年 ~87年にかけてソナタ第18番・第21番や4手のための作品集などを録音し、さらに1989年のドイツ・ グラモフォン移籍後、モーツァルトに続いて取り組んだのもシューベルト(ピアノ・ソナタ第14番、楽興の時)でした。


■文学に触発された名演

今回 Super Audio CDハイブリッド化される「即興曲集」は、1997年、シューベルト生誕200年を記念して、 ピリスがヨーロッパ各地で演奏し、新鮮な解釈として 高く評価されたもの。もともとフランスの著名な作家イ ヴ・シモンの小説の世界にシューベルトを見出したピ リスが、その小説の題名である「すばらしい旅人」とい うタイトルでまとめた2枚組のアルバムに、「アレグレット ハ短調」、「3 つのピアノ曲」とともに収録されていたものです。またこのアルバムは「自分は旅人である」という言葉を残した名ピアニスト、リヒテルの思い出にも捧げられ、ピリスによるシューベルト=旅人、という一つの世界に織り上げられたものでした。2002年には 即興曲集のみが1枚にまとめられ、それ以来これらの作品における定番としてカタログから消えたことがありません。

 
■自然体で描き出されるシューベルトの抒情

粒ぞろいの美音と、過度にならない自然なニュアンス付け、豊かでふくよかな充実した響きによるピリ スのシューベルトは、歌謡性のみに傾くのでもなければ、哲学的思索性に頭を埋めるものでもなく、作 品に込められた抒情の美しさを極めて自然体で表現したものといえるでしょう。過度に感情的な身振り を持ち込まず、むしろストイックなまでに緻密なコントロールを聴かせつつも、決して堅苦しくない雰囲 気を持つ演奏は、音楽や作曲家に対して常に真摯な姿勢で臨んできたピリスの人柄を反映しているかのようです。2018 年末をもって公開の演奏活動からは身を引き、後進の指導に専念しているピリス ですが、この「即興曲集」は、彼女にとってドイツ・グラモフォンへの最後の録音となった同じシューベ ルトのピアノ・ソナタ第 21 番と並んで、誇張のない表現の中から滲み出す味わい深さを身上としたこの 名ピアニストのかけがえのない貴重な遺産ともいうべき名演です。
 

■最高の状態での Super Audio CD ハイブリッド化が実現

録音はオランダのハールレムにあるコンセルトヘボウ(現フィルハーモニー・ハールレム)とリスボンの パラシオ・デ・ケルス(ケルス国立宮殿)という異なる会場で収録されました。前者は19 世紀末に建立さ れ、収容人員は1,200名を超すホールであり、後者は18 世紀に建てられ「ポルトガルのヴェルサイユ」 と称される宮殿内で収録されています。1980年代以降のドイツ・グラモフォンのメイン・エンジニア/プ ロデューサーの一人、ヘルムート・バークによる音作りは、録音会場の差異を感じさせず、ピリスをごく 親密な空間で聴いているかのようなイメージを与えてくれるもので、作品と演奏の本質に相応しい見事なエンジアリングです。もともとが優秀なデジタル録音であり発売以来特にリマスターが施されたことは なかったため、今回は初めての DSD リマスタリングとなります。今回の Super Audio CD ハイブリッド化 に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程 に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特に DSDマスタリングにあたっては、DA コンバー ターとルビジウムクロックジェネレーターに、入念に調整された ESOTERIC の最高級機材を投入、また MEXCEL ケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。


【収録内容】
フランツ・シューベルト:即興曲集

4つの即興曲 D.899(作品 90)
[1] 第1番 ハ短調 アレグロ・モルト・モデラート
[2] 第2番 変ホ長調 アレグロ
[3] 第3番 変ト長調 アンダンテ
[4] 第4番 変イ長調 アレグレット
 
4 つの即興曲 D.935(作品 142)
[5] 第1番 へ短調 アレグロ・モデラート
[6] 第2番 変イ長調 アレグレット
[7] 第3番 変ロ長調 主題(アンダンテ)- 変奏 I~V 
[8] 第4番 へ短調 アレグロ・スケルツァンド
 

【演奏者】
マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)


【録音】
1996年7月、オランダ、ハールレム、コンセルトヘボウ(D.899)
1997年9月、ポルトガル、リスボン、パラシオ・ デ・ケルス(D.935)
 

[初出]  457 550-2 (1989年)
[日本盤初出] POCG10068~9 (1997年12月21日、アレグレット ハ短調 D.915、3つのピアノ小品 D.946とのカップリングによる 2枚組)

 
[エクゼクティヴ・プロデューサー]クリストファー・オールダー
[レコーディング・プロデューサー]ヘルムート・バーク
[バランス・エンジニア]ハンス=ウルリヒ・バスティン(D.899)、ヘルムート・バーク(D.935)
[レコーディング・エンジニア]ユルゲン・ブルグリン(D.899)、ヴォルフ=ディーター・カルヴァトキー(D.935)
 

[Super Audio CDプロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 杉本一家(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ)) 
[Super Audio CD オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ) 
[解説] 諸石幸生 寺西基之
[企画・販売] エソテリック株式会社 
[企画・協力] 東京電化株式会社