HERBERT VON KARAJAN ヘルベルト・フォン・カラヤン
限定生産 / SACDハイブリッド盤
HERBERT VON KARAJAN ヘルベルト・フォン・カラヤン
限定生産 / SACDハイブリッド盤
3,972円(税込)
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限定生産・SACDハイブリッド盤
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巨匠が最晩年に愛奏した超弩級の編成を誇る大交響曲。
カラヤンのCD第1号となった名録音がついに世界初Super Audio CDハイブリッド化実現。
ベルリン・フィルのフル編成のスト リングスが唸りをあげる「変容」をカップリング。
■ESOTERIC ならではのこだわりの Super Audio CD ハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CD ハイブリッド化による圧倒 的な音質向上で高い評価をいただいている ESOTERIC による名盤復刻シリーズ。発売以来決定的名 盤と評価され、現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから DSD マスタリングし、世界初の Super Audio CD ハイブリッド化を実現してきました。今回はドイツ・グラモ フォンと旧フィリップスの名盤から、アナログ・ステレオ初期、ステレオ完成期、そしてデジタル時代初期 という 3 つの時代を代表する名録音 3 タイトルを Super Audio CD ハイブリッドで発売いたします。
■常に技術革新を見据えていたカラヤン
ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908-1989)は、録音 や映像という音楽ソフト制作に終生変わらぬ情熱を 持って取り組み、それらを演奏会の代用品という位 置づけから、大量生産と消費が可能な芸術作品へと 押し上げた人物でした。録音方式は 1930年代後半 の SP 時代から 1980 年代のデジタル録音まで、映像 は 1950年代のフィルム撮影から 1980年代のビデオ 収録まで、常に最新鋭の技術革新を採り入れながら 自らのレパートリーを新しいフォーマットで上書きして いったカラヤンですが、特に 1970年代後半から世界 的に実用化されたデジタル録音技術、そしてその延 長線上でフィリップスとソニーが開発したコンパクト ディスクについては、1981年4月、ザルツブルクで記者発表を開いてこの新しいメディアのプロモーション を買って出たほど積極的に支持。その姿勢が広く報道されることがCDというデジタル・メディアがLPに変 わって普及していく上で大きな追い風となったのでし た。当シリーズでもカラヤンのアルバムは何度も取り 上げてきており、R.シュトラウスの作品集もこれまでオペラ全曲盤を入れて 4点のリマスター盤を発売し てまいりました。
■デジタル時代になって初めてカラヤンが取り上げた大作
当アルバム収録の2曲はカラヤンがベルリン・フィルとデジタル録音を行なうようになってからわずか2 年目の 1980年 9月と 12月にドイツ・グラモフォンによるセッションで収録されたものです。R.シュトラウ スの交響詩やオペラは、カラヤンが最も得意とし、またカラヤンという音楽家の特質を最も端的な形で示すことのできるレパートリーであったため、演奏会では頻繁に取り上げ、かつ多くの作品について、 再録音を重ねたわけですが、なぜか「アルプス交響曲」は例外で、この1980年 12月のセッションが、 カラヤンにとってこの交響曲の初めての演奏となりました。オーケストレーションの粋を極めた巨大な編 成であること、作曲者自身が各部に付したタイトルから類推できる豊かなストーリー性を備えていること などを考えると、カラヤンがそれまで取り上げていなかったのが不思議に思えるレパートリーです。カラヤンがこの作品を生涯で初めて実際の舞台にかけるのは録音からちょうど 1年後のことで、それ以後は、本拠地ベルリンはもとより、ツアー演目にも含めるなど、カラヤン最晩年の重要なレパートリーとして定着しました。
■CD 第 1 号に選ばれた 4管編成の「アルプス交響曲」
「アルプス交響曲」は、カラヤンのCD第1号に選ばれた作品でもありました(その際は当盤とは異なり、 1曲 1枚シングル・トラックで、各部の頭出しができませんでした)。この作品は音楽が約 50分間切れ目なく続くこと、4管編成にオルガン、ウィンドマシンとサンダーマシンを加えるという巨大なオーケストラ を駆使したダイナミックレンジの幅広さを考えると、クリアでノイズや歪みのない長時間再生が手軽に保証されるデジタル録音や CDによって初めてその真価が理解されるようになったといえるでしょう。CD時代に入ってからのアルプス交響曲の新録音リリースが相次いだことがその親和性を証明しています が、これに先鞭をつけたのがこのカラヤン盤でした。ストーリー性のある作品でのカラヤンの語り口のう まさは定評のあるところでしたが、日の出から日没までの山の一日とその山に向かう登山者が目にする 光景を音化した「アルプス交響曲」でもその技がフルに発揮されています。作品全体の構成の大きな 把握、滝に水が滴るさまから轟然たる嵐にいたるまで巧緻なオーケストレーションで描写されたさまざ まな事象を実際の音に換えていく鮮やかさ、そして何よりも雄大な自然と対峙する人間(登山者)の胸 に去来する様々な感情の起伏を、カラヤンは見事に描き出しているのです。
■フル編成の弦楽合奏が唸りをあげる「変容」
一方の「変容」は、カラヤンが世界初録音を担った作品(1947 年 10 月、ウィーン・フィルとの SP 録音) であったにもかかわらず、ベルリン・フィル在任中に取り上げたのはわずか 4シーズンに過ぎず、録音 も 1968年夏にサンモリッツで収録されたドイツ・グラモフォン盤があるのみでした。4管編成の「アルプス交響曲」の巨大なオーケストラとは対照的に、弦楽合奏のために書かれたこの「変容」は、通常の 5部ではなく 23の独立したパートに分かれており、ドイツの敗戦を目の当たりにし、一つの文化や時代 の終焉を痛感したシュトラウスが、陰鬱な響きの中で各パートが繊細に織り成す綾を用いて描き出した 挽歌とでもいう作品です。カラヤンは作品の後半で弦楽器の人数を増やし、フル編成のベルリン・フィルの弦楽パートのマッシヴな重量感を活かして、作品が担う感情の深さをうたい上げています。
■最高の状態での Super Audio CD ハイブリッド化
録音が行われたのはベルリン・フィルの本拠地であるフィルハーモニーで、ドライで引き締まったオー ケストラのサウンドが左右に大きく広がるのはこのホールでのカラヤンの録音の通例です。「アルプス 交響曲」では、表現力豊かで分厚い弦楽パートを土台に、木管パートの表情の多彩さや緻密な名人 芸を乗せ、さらに豪壮な金管の響きを据えられたサウンドが展開されています。弦楽合奏のみで演奏 されている「変容」も、ベルリン・フィルの猛者揃いの各パートの雄弁な動きがトゥッティの大きな響きの 中に埋もれることなく捉えられ、演奏に強靭なパワーが満ち満ちているさまが手に取るように聴き取れ ます。制作面では、1970年代以降のカラヤンの全てのセッションを監督したミシェル・グロッツが音楽 面のプロデュースを担い、エンジニアはヴェテランのギュンター・ヘルマンスが担当するという最強の布陣です。
いずれも初出時から CD と LP がほぼ同時に発売され、さらに「アルプス交響曲」は Original Image Bit Processing でのリミックスによる再発売もされていますが、「変容」の方は発売以来今回が初 めての新規リマスターということになり、2 曲とも Super Audio CD ハイブリッド盤として発売されるのは 今回が初めてです。今回の Super Audio CD ハイブリッド化に当たっては、これまで同様、使用するマ スターテープの選定から、最終的な DSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業が行われ ています。特に DSD マスタリングにあたっては、D/A コンバーターとルビジウムクロックジェネレーター とに、入念に調整された ESOTERIC の最高級機材を投入、また MEXCEL ケーブルを惜しげもなく使 用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余すところなくディスク化することができました。(エソテリック株式会社)
【収録内容】
リヒャルト・シュトラウス
アルプス交響曲 作品 64
[1] 夜
[2] 日の出
[3] 登山
[4] 森にはいる
[5] 小川に沿って進む
[6] 滝
[7] 幻影
[8] お花畑
[9] 山の牧
[10] 林で道に迷う
[11] 氷河へ
[12] 危険な瞬間
[13] 頂上にて
[14] 見えるもの
[15] 霧が湧いてくる
[16] 太陽がかげりはじめる
[17] 悲歌
[18] 嵐の前の静けさ
[19] 雷雨と嵐、下山
[20] 日没
[21] エピローグ
[22] 夜
[23] 変容(メタモルフォーゼン) 23の独奏弦楽器のための習作
【演奏者】
デイヴィッド・ベル(オルガン)[アルプス交響曲]
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
【録音】
アルプス交響曲: 1980年12月1~3日 ベルリン、フィルハーモニー
変容: 1980年 9月25日 ベルリン、フィルハーモニー
[初出]
アルプス交響曲: [LP]400 039-1 [CD]400 039-2(1982年)
変容: [LP]410 892-1 [CD]410 892-2(1984年)
[日本盤初出]
アルプス交響曲:[LP]28MG0225(1982年4月1日) [CD]400 039-2(輸入盤)(1982年10月20日)
変容: [LP]28MG0570(1983年 8月 1日) [CD]410 892-2(輸入盤) (1984年2月1日)
[オリジナル・レコーディング]
[プロダクション]ギュンター・ブレースト
[レコーディング・スーパーヴィジョン]ミシェル・グロッツ
[バランス・エンジニア]ギュンター・ヘルマンス
[エディティング]ラインヒルト・シュミット
[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ))
[Super Audio CD オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生 岩田亮
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社
HERBERT VON KARAJAN / ヘルベルト・フォン・カラヤン
オーストリア出身の指揮者 (1908-1989)
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R.STRAUSS: EINE ALPENSINFONIE / METAMORPHOSEN (SACD) / R.シュトラウス: アルプス交響曲 / メタモルフォーゼン (SACD)
4,650円(税込)
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