CHOPIN: ETUDES (SACD) / ショパン: 練習曲集 (SACD)

MAURIZIO POLLINI マウリツィオ・ポリーニ

限定生産 / SACDハイブリッド盤

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レーベル
エソテリック (ESOTERIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
ESSG90239
通販番号
CL-1008260924
発売日
2021年03月10日
EAN
4907034223701
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商品詳細情報

ESOTERIC特約店のみの限定販売
限定生産・SACDハイブリッド盤

※限定生産品につき、入荷数には限りがあります。また、おひとりあたりのご予約可能枚数を制限させていただいております。
※制作元完売の際は何卒ご容赦ください。

完璧無比のピアニズムを刻んだポリーニの最高傑作。
20世紀のショパン演奏史にポリーニ の名を刻んだ、驚愕の名盤
最新 Super Audio CD ハイブリッド化。

■ESOTERIC ならではのこだわりの Super Audio CD ハイブリッド・ソフト
オリジナル・マスター・サウンドへの飽くことなきこだわりと、Super Audio CD ハイブリッド化による圧倒 的な音質向上で高い評価をいただいている ESOTERIC による名盤復刻シリーズ。発売以来決定的名 盤と評価され、現代にいたるまで、カタログから消えたことのない名盤をオリジナル・マスターから DSD マスタリングし、世界初の Super Audio CD ハイブリッド化を実現してきました。今回はドイツ・グラモ フォンと旧フィリップスの名盤から、アナログ・ステレオ初期、ステレオ完成期、そしてデジタル時代初期 という 3 つの時代を代表する名録音 3 タイトルを Super Audio CD ハイブリッドで発売いたします。

■ポリーニのドイツ・グラモフォンへのセカンド・アルバムにしてその代表盤
イタリアの名ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ(1942年生まれ)が一躍その名を世界に とどろかせたのは、1960年の ショパン国際コンクールで優 勝を飾った18歳の時のこと。 審査員全員一致の推挙であり、しかも審査員長だったルービンシュタインの「私たち審査員の中で、彼ほど上手く弾けるものがいようか」と いう言葉は、ポリーニという存 在がいかにセンセーショナル であったかを物語っています。 ミラノのヴェルディ音楽院卒業のはるか前の 9 歳でデビューを果たした若きピアニストは、しかし、この 直後に公の演奏活動から身を退き、レパートリーの拡充を含めさらに自らの芸術を深めるための研鑽 を続けたのでした。そしてそのドロップアウトの期間を経て 1968 年に演奏活動を本格的に再開し、さら に 1971 年にはヨーロッパ各地への広範はリサイタル・ツアー、それとドイツ・グラモフォンからのデ ビュー・アルバム[ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの 3 楽章&プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第 7 番「戦争ソナタ」](当シリーズで Super Audio CD ハイブリッド化済み)によって、再び世界を驚愕さ せることになりました。その翌年に録音されたのがドイツ・グラモフォンへの 2 枚目のソロ・アルバムがこ のショパンの練習曲集で、ショパン演奏史上のマイルストーンともなる名演が刻まれたのです。

■ピアノの練習のためではない「練習曲」の音楽の在り方を提示
ショパンの練習曲は、19 世紀前半のピアノいう楽器の普及に伴ってニーズが生まれた、ピアノ演奏法 上のさまざまな技術の習得のために書かれた教則用音楽であると同時に、学習課題という目的から連想される無味乾燥さとは無縁の、美しい旋律と和声が織り成す抒情性に溢れた芸術作品でもあります。 ポリーニの練習曲の演奏は、作品のそうした点を十分に汲み取りながら、完璧なまでに均整のとれた タッチとバランスで、全ての音符、全てのフレーズを弾き、私情(あるいは詩情)をはさむことなく音の連 なりだけで成り立つ音楽作品として提示した点にあります。ショパンが 24 の調性に沿って書き分け、 個々の曲に盛り込んだ技巧的な課題を難なく克服し、24 のミニアチュールのそれぞれの理想像ともい える姿を音にして見せたのです。

■「ポリーニ以前」と「ポリーニ以後」
2011 年になって、ポリーニがショパン・コンクール直後の 1960年9月に EMIに録音していた練習曲 全曲が初めて発売されましたが、その旧録音とこの12年後のドイツ・グラモフォン盤とを比較すると、表舞台から去って自らの演奏を見つめなおすことでポリーニが獲得した立ち位置が見えてくるようです。 テンポはほぼ同じであるため個々の曲についての基本的な解釈は旧録音の時点で出来上がっていたことがよく判りますが、音の出る瞬間の異常なまでの緊張感、音と音、フレーズとフレーズを繋ぐ連関 性の緊密さ、非情なまでに感情の動きを排除する姿勢には雲泥の差があります。1973年国内盤LP発売時に使われた「この上に何をお望みですか?」というキャッチコピーの通り、ポリーニがドイツ・グラモフォン盤で打ち立てたこの練習曲集のクリスタルのようにクリアなイメージは、それ以来打ち破られたこ とがありません。

同時期に発売されたアシュケナージ盤と並んで、ピアノを学ぶ音大生のバイブルともなりましたが、ポリーニ盤の方は、学生たちに演奏への憧れとともに、常人では近づくことすらできない 高みを常に意識させられるジレンマをももたらしたのでした。そしてこのポリーニの録音が発売された 時点で、ショパンの練習曲については、「ポリーニ以前」と「ポリーニ以後」という視点で語られることに なりました。ポリーニ自身は、練習曲以後もショパンの作品を定期的にレコーディングでも取り上げ、24 の前奏曲、ピアノ・ソナタ第 2 番・第 3 番、スケルツォとバラードの全曲、夜想曲全曲なども含め、2019 年に発売されたピアノ・ソナタ第 3 番の再録音を含むオール・ショパン・アルバムまで、主要作品を網 羅してきていますが、練習曲については 1 曲も再録音を残していません。

■最高の状態での Super Audio CD ハイブリッド化
録音は 1950 年代からミュンヘンの録音会場として使われ、その優れた音響で知られるヘルクレス ザールで行なわれました。1986 年にガスタイク・フィルハーモニーが出来るまでは、ドイツ博物館内に ある会議ホールとともにミュンヘンの主要コンサート会場でもありました。1,800 人以上を収容できる典 型的なシューボックス形式のホールで、細部をマスクしすぎない適度な残響感、高域から低域までバ ランスのとれた響きの 2 点で録音には最適であり、ポリーニはこのアルバム以降も好んでソロ録音に 使っています。ドイツ・グラモフォンらしいホールトーンを生かしたニュートラルなサウンドではなく、より 近接した音作りで、ポリーニの輝きに満ち、明晰極まりないタッチから生み出される一音一音の鮮烈さ が余すところなく捉えています。

極め付きの名盤ゆえに初発売以来常にカタログから落ちたことがなく、 デジタル時代初期からも CD 化されており、Super Audio CD シングルレイヤー(2012 年)、Original Image Bit Processingによるリマスター(2014年)も含め、繰り返し再発売されてきましたが、今回は初め ての Super Audio CD ハイブリッド盤としての発売となります。今回の Super Audio CD ハイブリッド化 に当たっては、これまで同様、使用するマスターテープの選定から、最終的なDSDマスタリングの行程 に至るまで、妥協を排した作業が行われています。特にDSDマスタリングにあたっては、D/Aコンバー ターとルビジウムクロックジェネレーターとに、入念に調整された ESOTERIC の最高級機材を投入、ま たMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を余すところなく ディスク化することができました。   (エソテリック株式会社)

【収録内容】
フレデリック・ショパン

12 の練習曲 作品10
[1] 第1番 ハ長調 
[2] 第2番 イ短調 
[3] 第3番 ホ長調《別れの曲》
[4] 第4番 嬰ハ短調
[5] 第5番 変ト長調《黒鍵》
[6] 第6番 変ホ短調
[7] 第7番 ハ長調
[8] 第8番 へ長調
[9] 第9番 へ短調
[10] 第10番 変イ長調
[11] 第11番 変ホ長調 
[12] 第12番 ハ短調《革命》

12 の練習曲 作品25
[13] 第1番 変イ長調
[14] 第2番 へ短調
[15] 第3番 へ長調
[16] 第4番 イ短調
[17] 第5番 ホ短調
[18] 第6番 嬰ト短調
[19] 第7番 嬰ハ短調
[20] 第8番 変ニ長調
[21] 第9番 変ト長調
[22] 第10番 ロ短調
[23] 第11番 イ短調《木枯らし》
[24] 第12番 ハ短調

【演奏者】
マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

【録音】
1972年1月20~22日、5月15日~19日、ミュンヘン・レジデンツ内、ヘルクレスザール

[初出] 2530 291(1973 年)
[日本盤初出] MG2389 (1973 年 5 月)

[オリジナル・レコーディング]
 [プロダクション&レコーディング・スーパーヴィジョン]ライナー・ブロック
[バランス・エンジニア]ハインツ・ヴィルトハーゲン

[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック株式会社)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(JVC マスタリングセンター(代官山スタジオ))
[Super Audio CD オーサリング] 藤田厚夫(有限会社エフ)
[解説] 諸石幸生 浅里公三
[企画・販売] エソテリック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社