2,970円(税込)
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★ヴェルサイユ・バロック音楽センターやパリ、リヨンなどの音楽院との長年にわたる協力関係を背景に、近年ますます欧州最前線をゆくフランス古楽シーンとの連携を強めているヴェルサイユ宮殿の催事企画チーム「シャトー・ド・ヴェルサイユ・スペクタクル」。独自レーベルからリリースされるアルバムはこれまでのところ、いずれ劣らぬフランス音楽史上を彩ってきた重要作品でありながら、録音機会に恵まれてきたとはいいがたい秘曲ばかり。
今回の新譜はなんと、啓蒙主義哲学者として歴史に名を残したジャン=ジャック・ルソーの重要作『村の占い師』...18世紀当時の演奏様式をふまえたピリオド楽器での新録音は貴重というほかありません。すでにラモーがフランス歌劇に新風を呼び込んで久しい1752年にヴェルサイユで初演、翌年パリで公にされたこのオペラは、イタリア音楽にも通じる覚えやすいメロディにフランス語をあざやかに乗せ、ルソー自身の「フランス語はオペラに向かない」という説との矛盾さえきたす出来栄えに……マンハイム楽派の交響曲やイタリア最前線のオペラに慣れてきたフランスの人々のあいだで、この作品は初演時の妨害にもかかわらず大成功、のちに少年モーツァルトの『バスティアンとバスティエンヌ』の下敷きになるなど数々の追従作も生んだほどでした。
それほどの重要作でありながら、録音はめったになされず、Alphaレーベルなどでも成功実績のあるセバスティアン・デラン率いるフランス古楽シーンの俊才たちが初演場所と同じヴェルサイユ宮殿で新録音を問うことには大きな意義があると言えるでしょう。デランは楽団編成も合唱も的確に削り込み、室内楽的な味わいのなかで作品のシンプルかつ繊細な魅力をあざやかに引き出してゆく解釈を意識しているようです。音楽史と密接にかかわる作品だけに、国内盤仕様に付く成立経緯やあらすじを記した解説の訳も嬉しいところ。 (資料提供:ナクソス・ジャパン)
【収録内容】
ジャン=ジャック・ルソー(1712~1778)
『村の占い師』(1752)
【演奏者】
カロリーヌ・ミュテル ...コレット (ソプラノ)
シリル・デュボワ ...コラン (テノール)
フレデリク・カトン ...占い師 (バリトン)
レ・ヌヴォー・カラクテール (古楽器使用)
セバスティアン・デラン ...指揮&クラヴサン (チェンバロ)
【録音】
2017年7月1-2日、ヴェルサイユ旧王室歌劇場 (ライヴ収録)
ボーナスDVD:公演の模様を全曲収録 (71'13)
※DVDはPAL方式のため、対応機器及び設定されたPCでのみ再生可能です。日本国内の通常のプレイヤーでは再生できません。
SEBASTIEN D'HERIN / セバスティアン・デラン
フランスの指揮者、鍵盤奏者