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チェコ音楽を完璧に手中に収めた奏者達による、涙なくしては聴けぬ傑作
《イルジー・ビエロフラーヴェク~ドヴォルザーク:スターバト・マーテル》
チェコの巨匠指揮者ビエロフラーヴェクと、2012年以降首席指揮者として率いているチェコ・フィルハーモニックによる、ドヴォルザーク作品集の最新盤。同コンビは今秋来日公演を予定しています。演奏に登場する4人の歌手のうち、ソプラノは日本人の中村恵理が登場。彼女はバイエルン国立歌劇場の専属歌手を務めるなど、世界の名だたるオペラハウスで活躍する期待の歌手で、今年4月の新国立劇場「フィガロの結婚」にはスザンナ役で出演します。『スターバト・マーテル』は近代チェコにおける最初のオラトリオの名作で,彼が愛児を次々と失ってしまった不幸の時期に書かれました。1875年9月、長女ヨゼファを生後2日で亡くすという不幸に見舞われました。そして翌年頭に大規模な編成による『スターバト・マーテル』のスケッチを始めます。しかし不幸は再び訪れ、1877年次女と長男亡くしてしまいます。作曲中の「交響的変奏曲」を仕上げるとすぐさま『スターバト・マーテル』のオーケストレーションに取り組み、11月13日に完成させました。チェコのプラハ生まれのイルジー・ビエロフラーヴェク、プラハ・フィルハーモニー合唱団, チェコ・フィルハーモニー管弦楽団という、チェコ音楽を完璧に手中に収めた布陣を起用したこの演奏は、「ビエロフラーヴェクの復帰により、彼らにしか成し得ない、限りない抒情性とチェコの憂鬱を浮き彫りにした名演」と絶賛されています。彼自身も「美しさと深い精神的なメッセージを徹底的に追求した」と語っており、涙なくしては聴けぬ仕上がりとなっています。 (資料提供:ユニバーサルミュージックIMS)
【収録内容】
ドヴォルザーク: スターバト・マーテル 作品58 B.71
【演奏】
中村恵理(ソプラノ)
エリザベス・クールマン(メッゾ・ソプラノ)
マイケル・スパイアーズ(テナー)
パク・ジョンミン(バス)
プラハ・フィルハーモニー合唱団
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:イルジー・ビエロフラーヴェク
【録音】
2016年5月23-25日 ドヴォルザーク・ホール(プラハ)
JIRI BELOHLAVEK / イルジー・ビエロフラーヴェク
チェコの指揮者(1946-2017)