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★2018年のザルツブルク音楽祭でスタイアー演出≪魔笛≫と共に話題を集めた新プロダクション、リヒャルト・シュトラウスの≪サロメ≫。ロメオ・カステルッチ演出、アスミク・グリゴリアンのサロメ、そしてフランツ・ウェルザー=メスト指揮という注目の上演でした。特にリトアニア出身のアスミク・グリゴリアンの圧倒的な歌唱と存在感は、音楽祭のハイライトであったといえるでしょう。グリゴリアンは2017年のザルツブルク音楽祭で≪ヴォツェック≫のマリー役で注目を集めており、今回も少女のように可憐な出で立ちに迫力のある歌唱で聴衆を魅了しています。演出のロメオ・カステルッチは、2017年バイエルン国立歌劇場の来日公演で披露された《タンホイザー》の新演出が記憶に新しいところですが、この演出はフェルゼンライトシューレの岩壁を利用したほの暗い舞台。そこに白い衣装を纏ったサロメが佇み、首を切られたヨカナーンの死体が椅子に座っていて、その足元にヨカナーンの首が転がっており、それが馬の首であったり、袋に入れられた死体が出てくるなど、グロテスクな色彩。そして、ウェルザー=メストの理知的で精緻な演奏も特筆すべきもの。 (資料提供:キングインターナショナル) 【収録内容】リヒャルト・シュトラウス:歌劇≪サロメ≫ 【演奏者】 フランツ・ウェルザー=メスト(指揮) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、アスミク・グリゴリアン(サロメ/ソプラノ) ジョン・ダスザック(ヘロデ王/テノール) アンナ・マリア・キウーリ(ヘロディアス/アルト) ガボール・ブレッツ(ヨカナーン/バス) ユリアン・プレガルディエン(ナラボート/テノール) エイヴリー・アムロー(ヘロディアスの小姓/アルト) マテウス・シュミットレヒナー(ユダヤ人1/テノール) マティアス・フレイ(ユダヤ人2/テノール) パトリック・フォーゲル(ユダヤ人3/テノール) イェルク・シュナイダー(ユダヤ人4、奴隷/テノール) ダヴィッド・シュテッフェンス(ユダヤ人5/バス) ティルマン・レンネベック(ナザレ人1/バス) パヴェル・トロヤク(ナザレ人2/バリトン) ネヴェン・クルニッチ(カッパドキア人/バス) ヘニング・フォン・シュールマン(兵士1/バス) ダション・バートン(兵士2/バス・バリトン) 演出・装置・衣裳・照明:ロメオ・カステルッチ、振付:シンディ・ヴァン・アッカー、収録:2018年7月28日フェルゼンライトシューレ(ザルツブルク) 映像監督:ヘニング・カステン
FRANZ WELSER-MOST / フランツ・ウェルザー=メスト