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★ハルモニアムンディのベートーヴェン生誕250周年である2020年から没後200年となる2027年に向けた録音企画シリーズ。2021年初回のリリースはヤーコプス指揮による「ミサ・ソレムニス」。 ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」は、作曲家最晩年の大作であると同時に、解釈が非常に難しいことでも知られますが、それだけに指揮者の力量が問われます。 ベートーヴェンは、親交の深かったルドルフ大公の大司教就任祝いにこのミサ曲を書き始めましたが、結局それには間に合わず、就任から4年後にようやく全曲が初演されました。実際完成したのは、カトリックの典礼、ドラマチックな表現力、瞑想的な祈り、賛歌のような表現、古風な要素、交響曲的な構成といったものを一つにまとめ上げた記念碑的な芸術作品でした。それは何より、この作曲家がミサ曲という枠組みを超える作品を生み出すべく格闘していたからといえるでしょう。 ヤーコプスは、今回の録音で合唱をオーケストラ左右に、ソリスト4人はオーケストラの後ろに配置しています。「19世紀の終わりまで、オラトリオの公演では合唱はオーケストラの横、前方にさえ置かれており、後ろに配置されることはありませんでした。それには大きな利点があり、第一に合唱団は難しいパッセージでも歌いやすく、第二に、聴衆はベートーヴェンが苦心したテキストをより深く理解することができます。また4人のソリストをオーケストラの後ろに配置するのはまるで天使の合唱のようです。私はこれがベートーヴェンの夢見ていた方法なのではないかと考えています。前方の地上の合唱と後方の天使の声お互いに呼応しダイナミックなコントラストを生むことができます。」 オーケストラと歌唱陣の高いテクニックとヤーコプスたちだからこそ実現できた、見事な録音が実現しました。 (資料提供:キングインターナショナル) 【収録内容】ベートーヴェン: ミサ・ソレムニス ニ長調 op.123 【演奏者】ルネ・ヤーコプス(指揮)、フライブルク・バロック・オーケストラ、ベルリンRIAS室内合唱団(合唱指揮:デニス・コンテ)、ポリーナ・パストリチャク(ソプラノ)、ゾフィー・ハルムゼン(メゾソプラノ) 、スティーヴ・ダヴィスリム(テノール)、ヨハネス・ヴァイサー(バス) 録音:2019年5月、テルデックス・スタジオ・ベルリン
RENE JACOBS / ルネ・ヤーコプス
ベルギー出身のカウンターテナー歌手、指揮者 (1946-)
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