ROBBIE ROBERTSON / ロビー・ロバートソン
1943年、カナダのトロント生まれ。シックス・ネイションズ保留地のモホーク族コミュニティと、ダウンタウンに暮らすユダヤ人グループの両方にルーツを持つ。10歳にしてギター弾きとなり、ロニー・ホーキンスのバックを務めるザ・ホークスの一員としてロックンロールの教育を受けた。その後ホークスはボブ・ディランと、1965年および1966年の伝説的な「エレキ化」ツアーで共演する。1967年、ウッドストックに居を移したロバートソンと彼のバンド仲間は、後世に大きな影響を残す「地下室テープ」をディランとレコーディングしたのちにザ・バンドと改名し、1968年に画期的な《ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク》をリリース。バンドは全7作のスタジオ・アルバムを発表し、ロバートソンは〈ザ・ウェイト〉、〈オールド・ディ キシー・ダウン〉、〈クリプル・クリーク〉、〈アケイディアの流木〉、〈同じことさ!〉などの名作を書いた。1976年の感謝祭にサンフランシスコのウィンターランドで開かれたザ・バンドのさよならコンサートの模様は、マーティン・スコセッシが撮影し、『ラスト・ワルツ』として公開されている。
その後、『レイジング・ブル』から、『ハスラー2』『ディパーテッド』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『沈黙‐サイレンス‐』まで、数多くのスコセッシ作品に音楽を提供し、ドリームワークス社のクリエイティヴ・エグゼクティヴを務めてきた。
グラミーの特別功労賞、全米ソングライター・アカデミーとネイティヴ・アメリカン・ミュージック・アウォードからも生涯功労賞を受賞。
ザ・バンドとともに、ロックンロール・ホール・オブ・フェイムの殿堂入りも果たした。