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アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ、1959年11月15日のパリはシャンゼリゼ劇場での公演。この日は欧州ツアーの初日でもあり、場内の割れんばかりの歓声からもその人気と期待のほどがうかがえる。加入したばかりのウェイン・ショーター(このときメッセンジャーズとしての初録音から一週間も経っていない。なお、先日潮出版社より刊行されたショーターの伝記『フット・プリンツ 評伝ウェイン・ショーター』には当時の興味深いエピソードが多数記されている)も後年と比べるとシンプルながらも才気溢れるフレーズを聴かせてくれるが、やはりここでの真の主役は当時21歳のリー・モーガンだろう。リー・モーガンという人は基本的にムラが少なく、安定して高い水準のプレイを聴かせてくれるが、特にM2「Are You Real?」での親分・ブレイキーとの4小節交換はお互いに一歩も引かない、まるで殴り合いでもしているかのような勢い。ステージ上での控えめな立ち振る舞いとも相まってリー・モーガンの持っていたカリスマ性が画面からひしひしと伝わってくるワンシーンだ。そして、個人的にブレイキーはあまり好きなドラマーではなかったのだが映像で見るとバンド全体をコントロールしているのは明らかにブレイキーのドラムであり、彼が偉大なバンドリーダーであったことを改めて実感させられる。他にも定番「チュニジアの夜」のイントロでメンバー全員でパーカッションを演奏するシーン(ショーターが地味ながらかなり上手い!)やブレイキーに突然ベースソロを振られて動揺するジミー・メリットなど映像ならではの見所も多い。画質はお世辞にも良いとは言えず、また拍手する観客のシーンは編集による使いまわしだと思われるなど怪しい部分も多々あるが、50年代のジャズシーンの熱気というものを伝えてくれる貴重な映像であることは間違いないだろう。
*映像は最初の5曲までで、(6)(7)は音声のみのボーナス・トラック。画質A。映像51分。特典音声15分。
*リージョンALL/コンパチブル方式/白黒/モノラル
LEE MORGAN(tp),WAYNE SHORTER(ts),WALTER DAVIS JR.(p),JYMIE MERRITT(b),ART BLAKEY(ds)
1959年11月15日フランス
営業部 三谷耕平
ART BLAKEY / アート・ブレイキー