1. BROTHER WILL (6:26) ソプラノ・サックスの不安定な旋律とエレピが漂うスピリチュアルなイントロから、一転ビート・インして幕を開けるオープニング・ナンバー。どこか70'S中期のファラオ・サンダースやロニー・リストン・スミス、マリオン・ブラウン辺りを思い起こすメロウ・スピリチュアル・ラテン・ジャズ。
2. A HYBRID SITUATION (4:30) オリエンタルなムードを醸し出すホーン・セクションのメロディ・ラインとボビー・ヴィンスのヴィブラフォンがユニゾンするミドル・テンポな佳曲。
3. PAUNETTO'S POINT II (4:54) 強烈なパーカッションのアンサンブルが、より原始的なグルーヴを産みだしたアフロ・スピリチュアル・ジャズの名曲。重厚なリズムとのコントラストも鮮やかなヴィブラフォンやフルートのクールな響きがまた心地好い。
4. IN TIME'S TIME (7:30) ヘヴィーなドラム・パターンと抑制の効いたピアノ・リフで始まるミッド・ジャズ・ファンク。盛り上がるようで盛り上がらないビートの寸止め感と、トランペットのクールなソロが静かに火花を散らすモーダルな1曲。まるで何事もなかったように過ぎていく7:30の凄み。