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「音、音、で、ボウドウ」これは、ミヨコ氏の法廷での名証言( 2005年 )だが、POWER VIOLENCE( パワー・ヴァイオレンス )を生み出したERIC WOOD( エリック・ウッド )もこれを80年代から実践している。91年にENID SNARB( エニド:現AMPS FOR CHRIST )の自家製オシレーターと出合い、ノイズを楽器として迎えたハード・コア・バンドMAN IS THE BASTARD( マン・イズ・ザ・バスタード:以下M.I.T.B. )を結成し、音のボウドウ「 パワー・ヴァイオレンス 」を具体化させた。ノイズとの出会いは、NEANDERTHAL( ネアンデルタール )やCROSSED OUT( クロスド・アウト )で実現していた凶暴な音魂をさらに暴力的にすることに成功している。ただここで忘れてはならないのは、ウッドの音楽的バック・グラウンドだろう。いわゆるサイケデリック・ミュージックやプログレッシヴ・ロックの影響を受けていたウッドは、M.I.T.B.をただのハード・コア・バンドとは考えていなかったようだ。ハード・コアという枠組みの中でどこまで自分の思い描く音を具現化できるかというのがテーマであり、エクストリームな活動を続けるノイズ/実験音楽のアーティストの活動に感銘を受けたのがM.I.T.B.であると。( ゆえに、活動後期( 90年代後半 )はハード・コア・シーンからは浮いていたと、後にウッドは告白している。)今作はBLEEDING RECTUM( ブリーディング・レクタム )、CAPITALIST CASUALTIES( キャピタリスト・カジュアリティーズ )とのスプリット音源をまとめた編集盤で、イントロのサイコティックなニードル・ノイズ( これはウッドの特徴的なノイズ・サウンドだ )から、名曲‘EUNUCH’のロング・ヴァージョンやファスト・ナンバー‘FOOT BINDING’( W/ C.C.の1曲目 )などハード・コアな曲から、プログレッシヴな‘FEED THE OCTOPUS’や‘KAI LAI’まで「 音のボウドウ 」が支配する高密度な内容。解散後6年が経とうとしているが、未だボヤケル事の無いトータル・パワー・ヴァイオレンスに心からリスペクト。
営業部ロック担当 松原
MAN IS THE BASTARD