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ジャイルス・ピーターソン監修のボサ・ノヴァ・コンパイル・シリーズで一躍世界中の注目を浴びたUK SOUL JAZZ RECORDS傘下のUNIVERSAL SOUNDによるオリジナル・ボサ・ノヴァ・アルバムのリイシュー・ワークから、ジャズ・ボサノヴァの先駆者にして最高峰、タンバ・トリオの3rdアルバムが登場。
60年代初頭、ボサ・ノヴァ・セッションの温床と言われた夜の歓楽街「ベッコ・ダス・ガファーハス」で頭角を現したピアニスト・ルイス・エサが、エルシオ・ミリート、ベベートと組み、高尚なモダン・ジャズ・ピアノ・トリオの手法を用いてボサ・ノヴァを昇華させた。そのオリジナル・グループとして伝説的存在となるのが、このタンバ・トリオ。彼らの演奏に衝撃を受けたフォロアーにより、以降60年代半までにリオ/サンパウロに数多くのピアノ・トリオによるボサ・ノヴァが生まれ群雄割拠する時代を迎えることとなるが、まさにそのパイオニアとして、永遠に語られるのがタンバである。
1962年に鮮烈レコード・デビュー。63年には2nd「アヴァンソ」をリリース。続く64年に発表されたのが本作「テンポ」だ。前2作のスタイルを踏襲した流麗でアグレッシヴなタンバ流アンサンブルと、ヴォーカル・ユニットとしての顔も持つタンバが綴る怪しげなコーラス・ワークのアクセントで、夜のリオを疾走するようなスタイリッシュな残響が、究極のグルーヴィ・ジャズとしての要素を湛えている。レパートリーとしては、当時売り出し中の気鋭作曲家エドゥ・ロボの初期名曲"Boranda"や、バーデン・パウエルのアフロ・サンバ傑作"Berimbau"や、"Consolacao"といったジャズ・ボサ・シーンで頻繁にカバーされることとなる鉄板チューンのタンバ盤レコーディング初演がハイライト。永遠に語り継ぐべきボサ・ノヴァ・クラシックスの金字塔を、SOUL JAZZならではのボックス仕様スペシャル・パッケージで送る渾身の復刻!!
TAMBA TRIO / タンバ・トリオ