【JAZZ】2024年の1年間に撮影した日本全国のジャズ喫茶、30軒を紹介する写真集「JAZZ KISSA 2024」発売決定

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2025.04.17

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ディスクユニオン JAZZ


※142ページ / 変型A4判(W210mm×H278mm) 無線綴じ / フルカラー


2024年の1年間に撮影した日本全国のジャズ喫茶、30軒を紹介する写真集。


――本書「あとがき」より――

ジャズ喫茶が最も多かった1960年代から1970年代に開業した店主たちもいまや70歳代から80歳代を迎えているため、これから5年間のうちに古い歴史のある店の閉業はこれまで以上に増えるだろう。だがその一方で新しい人たちによって古い店が事業継承されるパターンも増えている。とりわけ、ここ数年の現象として「ジャズ喫茶をやりたい」という若い世代が増えているようだ。全盛期ほどの活況を呈することはもはやないだろうが、ジャズ喫茶がこの世から消えてしまう確率はかなり低くなっただろう。


2024年に私が撮影したジャズ喫茶はぜんぶで30店。そのなかで2015年以降に開業したのは12店だ。またそれに加えて、事業継承をして新しいオーナーによって経営されているのは4店(『JAZZ 喫茶映画館』もこの4月から新しい団体によって運営される)。これらのなかで東京の店はわずかに3店であることにも着目していただきたい。日本にやってくる旅行者たちの大半は、まず東京のジャズ喫茶に行こうとするし、私もよく海外の友人たちから「東京のジャズ喫茶のどこに行けばいい?」と質問される。しかし、いまジャズ喫茶の世界で新陳代謝が活発なのは東京ではなく地方のようであるし、また古い、伝統のあるジャズ喫茶がいまも多く残っているのも地方だ。これらの店はジャズ喫茶愛好者たちを満足させる魅力に溢れている。もちろん、東京の素晴らしい店、あなたが行くべき店は健在だが、この本がジャズ喫茶愛好家たちの地方にも関心を抱くきっかけのひとつになればいいと思う。


■2024年のジャズ喫茶 掲載店(計30店)

《岩手》ジャズ喫茶ベイシー

《栃木》喫茶 新川屋/オーネット

《群馬》Km BLUE/カフェ・フロントロード/蔵人(クラート)

《千葉》ジャズ・イン・ティーガーデン/ふぃあてるぱうぜ /CANDY

《埼玉》Jazz Bar T

《東京》JAZZ喫茶映画館/月花舎/Jazz Bar 鈍我楽

《山梨》Jazz House ON LAVA

《静岡》カフェ・ブルームーン/木馬

《愛知》ジャズ・タイム/昭和モダン珈琲 茶楽音。本店

《三重》カフェ・アトラス

《京都》Jazz In ろくでなし

《大阪》喫茶サンタモニカ/bird 56/ブルーライツ

《広島》ドゥート/デュオ

《鳥取》café遠音/Zooja クラブ/スイングカフェ

《島根》ウェザーリポート

《愛媛》café サウンド器