【JAZZ】チャールズ・ミンガス「Live at Carnegie Hall」のデラックス・エディションが発売

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2021.05.18

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ディスクユニオン JAZZ


巨匠チャールズ・ミンガス、後期の大傑作として知られる『MINGUS AT CARNEGIE HALL』が、約50年の時を超えて遂に"完全版"デラックス・エディションとなって登場!
マグマのように熱く濃密なミンガス・ミュージックの神髄が、当時のセットリストを完全網羅した約80分にも及ぶ未発表音源を含むこのデラックス・エディションで、今再び至高の時間を全世界のジャズ・ファンのもとに届けられることになる…!

◆アイコンという言葉では表現しきれないほどの存在である、ジャズ界の真の巨匠、チャールズ・ミンガス。最も偉大なるジャズ・ミュージシャン/コンポーザーの一人として知られるだけでなく、20世紀のアメリカン・ミュージック界における最重要アーティストの一人としても知られる彼は、30年以上にわたるキャリアを通して様々なジャズのスタイルを確立し、ルイ・アームストロングやチャーリー・パーカー、ディジー・ギレスピーやハービー・ハンコックといったジャズ・レジェント達とのコラボレーションで常に音楽シーンに刺激を与え続けてきた。

◆1974年にカーネギー・ホールで開催した白熱のライヴの模様を収録したアルバム『MINGUS AT CARNEGIE HALL』は、彼の後期の大傑作として知られるジャズの名盤中の名盤だ。豪華ミュージシャンを従えたそのパフォーマンスはすさまじい熱量を放ち、濃密なミンガス・ミュージックの神髄が展開していたのだが、実は当時発売されていたのは、ローランド・カークやチャールス・マクファーソンといった旧友たちをゲストに迎えて披露されたアンコールの2曲のみだった。実際のコンサートでは2時間近くの圧巻のパフォーマンスが披露されていたのだが、現在までその全貌を追体験する機会が失われたままとなっていたのだ。

◆今年6月から7月にかけて展開される黒人音楽月間(Black Music Month)を祝福すべく、Warner Music Groupは音楽考古学者の第一人者を貴重な保管庫に送り、発掘作業を進めていくなかで発見されたのが、ドン・ピューレン(p)、ジョン・ファディス(tp)、ジョージ・アダムス(ts)、ハミエット・ブルイエット(bs)、ダニエル・リッチモンド(ds)とともにチャールズ・ミンガスが1974年1月19日、まさにあの傑作を生んだカーネギー・ホールでのパフォーマンスの、約80分にも及ぶ未発表音源を収録したアナログ・テープだった。この祝福すべき大発見によって、今回、約50年の時を超え、初めてあの大傑作の完全版『MINGUS AT CARNEGIE HALL (DELUXE EDITION)』が遂に登場することとなった!

◆2枚組CDと3枚組LPという2形態でリリースされるこの『MINGUS AT CARNEGIE HALL (DELUXE EDITION)』は、当時リリースされていた2曲入りのアルバムに加え、約80分の未発表音源を含む全7曲(イントロダクション含む)を1974年1月にカーネギー・ホールで披露されたセットリスト順に収録した、まさにジャズ・ファンにとっては宝物のような作品であり、マグマの様に熱く濃密なあのミンガス・ミュージックの神髄を、完全な形で体験できる非常に貴重なアルバムなのだ。なお、ブックレットにはオリジナルのライナーノーツ執筆者、Sy Johnsonによる序文や、ジャズ歴史家/プロデューサーのMichael Cuscunaによる書き下ろしライナーノーツに加え、貴重な未発表写真などが掲載されている。

◆アメリカでは毎年2月に制定されている、アフリカ系アメリカ人が成し遂げた偉業を振り返り、歴史への貢献と与えた影響を讃える”黒人歴史月間”を祝福して、今年2月にブラック・ミュージックの名盤を復刻してきたRhino Recordsは、時代を超え聴き継がれている偉大なブラック・ミュージックの名盤を引き続き讃えるべく、「黒人音楽月間(Black Music Month)」として6月より伝説たちがのこした数々の作品をリリースしていくこととなった。この『MINGUS AT CARNEGIE HALL (DELUXE EDITION)』も、「黒人音楽月間」の一環としてリリースされる作品だ。(新譜案内より)

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