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デビュー当時から「女カエターノ」と呼ばれ、その高い音楽性と佇まいが日本でも注目されてきたアドリアーナ・カルカニョット。4年振りの新作 『Margem』 が遂にリリース!
本作は本人曰く 『Maritmo (1998)』、『Maré (2008)』 とつながる、海に対するアドリアーナの物理的、形而上学的な興味、情熱を注いだ作品とのこと。”Margem” とは水と陸の境界線、つまり水辺のことを指しているが、よりにもよって大量のプラスチックごみが浮いた暗い水辺に自ら身を浸すジャケット写真は衝撃的だ。ブラジル、リオ・デ・ジャネイロでは、海洋に漂うプラスチックごみの問題に対してプラスチックのストローを禁止し、紙のストローを使うようになるなど環境問題に対する行動を始めているが、そういった現代の問題にアプローチするアドリアーナの視線や、人々が目を背けたいと思うようなモノや感情を掴みだして差し出してみせる詩人としての彼女自身を感じる。
また『O Micróbio do Samba (2011)』で見せた実験的なサウンドをともに作り上げてきたカシンやドメニコといった "MPB新世代" とのコラボレーションは一段落し、今回からは現代のリオを代表するバンドであるトノの面々がサポート。楽曲的にもボサノバの水流から流れ出てコンテンポラリーなサンバとして仕上がった表題曲 「Margem」や、サンバ・ヂ・ホーダ (バイーアのサンバ) をベースにしつつ流行りのカリンボーの音色を取り入れた 「Lá lá lá」など、視野が広く新しいものにも貪欲なアドリアーナらしく仕上がっている。
音楽性、詩性の高さはもちろん、そのチャレンジングな姿勢も含め、新作をリリースするごとに大きな話題となるアドリアーナ・カルカニョット。本作もまた広く音楽ファンを巻き込むセンセーショナルな一枚となることは間違いない。
ADRIANA CALCANHOTTO / アドリアーナ・カルカニョット