2,409円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
2ndアルバムとなる本作『THE MAD BOMBER』は非常にポップな一枚だ。どの曲も前作を遙かに上回る驚きのキャッチーさ。脂っこくないし風通しもいいし、高揚感に満ちていて、彼らにあるデジタルな印象を覆すフィジカルな躍動感にあふれている。目を見張る成長。恐ろしいほどの洗練。ワクワクしちゃう機能拡張っぷり。それでいて持ち味のギークな感性やマッドなサウンド構築術も隠しコマンドのように組み込まれているからタマラナイ。
壮大なフックがが印象的な1曲目でアルバムにログインすると、前半は緩急をつけたダンスビートでジェットコースターのように展開。バウンシーな「T.O.V.I」、ヒップホップとレゲエをMIXした「Alright!! feat. DJ松永」、スウィングジャズを取り入れた「The Mad Bomber」、ドラムンベースの「Adrenaline 100%」、爽快なエレクトロハウスの「SKY DRIVE feat. aja」と、狂熱的なビートが続きめくるめくような恍惚感が押し寄せる。途中の「Stupid Cupid (Shootin’)」は50年代オールディーズとエレクトロとブレイクビーツと最新型TrapをブレンドしたOtowaの鬼才あふれる先鋭的な一発。「↑↓↑↓(Shake) feat. RANL」は80sポップ×アニソン×中田ヤスタカみたいなキャンディポップで、キュートなサウンドにくるみながら自分たちの音楽作りに対する姿勢と矜持を歌う。
ミディアムテンポが並ぶ9曲目以降は失恋ソングと人生ソング。特にラスト3曲は歌詞に描かれる心情がひと繋ぎになるようにも工夫されていて、うつむいたり後ろを向いたり今の社会にうんざりしている同世代の20代をサルベージするメッセージを綴っている。
LBとOTOWA