スウィート・ソウル史上に燦然と輝く永遠のUK盤オンリーのヴォーカル・グループ幻のアルバムが遂に世界初CD化!永きに渡ってソウル・ファンの間では、このアルバムを所有することがひとつのステイタスであった。77年に本国US Ariolaから『Never Lose Never Win』(同年ビルボードR&Bチャート93位)シングル・リリース後、何故かUKのマイナー・レーベルで突如発表されたこの作品、華麗なストリングスに乗せてちょっぴりシャイで不安げなテナー・ファルセットがおずおずと歌い出し、糖度の十分に高いコーラスが華を添えながらめくるめく官能の世界へ誘うという当時のN.J.〜N.Y.スウィートスタイルを見事に因習しつつ、ドジャー・ホーランドのデトロイト・メロウ・グルーヴ・クラシックス『Why Can't We Be Lover』カバーではやるせない男の純情を情けなさ満点のエロエロ・フレージングで熱唱。途中ノーザン風味のミッド・ダンサー、イントロと間奏の哀愁を称えたエレピ・プレイが一部DJから注目を集めるジャジー・ファンクなどを挟んだ好内容。名著『甘茶ソウル百科事典』にももちろん掲載。珍しいいうだけで妙に崇めたり、逆に敬遠してしまったり...もうそんな寂しい想いはさせないよ。
