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※LP
奇才アーマッド・アブドゥル・マリクが表現したアフリカの景色、異国文化の融合
エキゾ/アフロ/オリエンタル・ジャズの名作がアナログ再発
魔法をかけられそうな名前がインパクト大のアーマッド・アブドゥル・マリク。ベース奏者としてブルーノートの『ユタ・ヒップ・ウィズ・ズート・シムズ』やリバーサイドのモンク『ミステリオーソ』に参加している実力者。骨太4ビートでなかなか迫力のあるモダン奏法です。しかし自身のリーダー作となるとエキゾチシズム丸出し。アフリカやアラブの音楽を融合したミステリアスな名作をRCAやニュージャズに何枚か残しています。
1962年リリースの本作『サウンズ・オブ・アフリカ』は彼のオリエンタル・ジャズ代表作で非常に評価の高い一枚。ウード、ダルブッカ、チェロ、ヴァイオリン、コンガ、ボンゴ、アフリカン・パーカッションなどが創り出す音表現が異国の世界へと誘う名作。
特に興味深いのはA3「Naduslima」。感じるのはエジプト、砂漠、ラクダ、ピラミッド。上辺のエキゾ表現ではなく体の内部から滲み出ている音表現を感じます。この曲でアブドゥル・マリクがウードを使っている点に注目。ウードはアラブやトルコの音楽によく用いられる弦楽器。音振動が少なく乾いたその音色はなんとも素朴で心に染み込んできます。B1「コミュニケーション」ではパーカッション類が複雑な音階を奏で続ける異様な雰囲気。アフロ、ブードゥーを感じる自然発生的なリズムの洪水に我を忘れて…。続くB2「サファリング」における奇妙な音階、反復する宗教的なリズムは常軌を逸するグルーヴ。精神的な深い階層へと沈んでゆきまたもや我を忘れて…。アブドゥル・マリクの本質に迫るどころか一体何者なのか分からなくなってしまう程ストレンジな作品。奥が深く理解の範囲を簡単に飛び越えてしまう一枚。
■AHMED ABDUL- MALIK, bass and oud
CALO SCOTT, cello, violin
RICHARD WILLIAMS, trumpet, A-1, A-2, A-3, B-1, B-2
TOMMY TURRENTINE, trumpet, A-4
EDWIN STEEDE, alto sax, A-1, A-2, A-3, B-1, B-2
TAFT CHANDLER, tenor sax, A-1, A-2, A-3, B-1, B-2
ILAL ABDURAHMAN, clarinet and darubaka
ERIC DIXON, tenor sax, A-4
RUPERT ALLEYNE, flute, A-1, A-2, A-3, B-1, B-2
RUDY COLLINS, drums, A-1, A-2, A-3, B-1, B-2
ANDREW CYRILLE, drums, A-4
MONTEGO JOE, congo and bongo, A-1, A-2, A-3, B-1, B-2
CHIEF BEY, african drum, A-1, A-2, A-3, B- 1, B-2
AHMED ABDUL-MALIK / アーマッド・アブドゥル・マリク