【パンク】いますぐ聴いてほしい オールジャンル 2023 | ディスクユニオンのスタッフが一年の中で印象に残った作品を紹介

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2023.12.06

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いますぐ聴いてほしい オールジャンル2023 - パンク
いますぐ聴いてほしい オールジャンル2023 - パンク


2023年、PUNK/HARDCORE界においては歴史の転換点となるであろう訃報が数々あった年であり、また、レジェンドから若手まで多くの海外アーティストが来日した年でもありました。作品は聴き継がれていくことで生き続けますが、やはり生の現場で体験することには限りがあると痛感した方も多かったはず。2024年も現場と現場を繋ぐ音源との出会いを沢山ご案内できるよう精進するとともに、なにより私たちも皆様と一緒に音を楽しんで現場に足を運んでいこうと思います。

■パンク | 2023 RANKING



アーティストタイトルフォーマットレビュー
1G.I.S.M. / MILITARY AFFAIRS NEUROTICG.I.S.M.MILITARY AFFAIRS NEUROTIC" (M.A.N.) CDCD一挙に世界を駆け巡った眼も耳も疑わざるを得ないニュース。まさに時代の転換期。
( 商品部 / 石谷 )
2Hi-STANDARD / I'M A RAT (7Hi-STANDARDI'M A RAT (7"/PICTURE DISC)7"中3の時にGROWING UPがリリースされ一発でやられてから約30年。今もこれからも私のヒーロー。
( 商品部 / 石谷 )
3DEATH SIDE / THE WILL NEVER DIE ~Single & V.A Collection~(紙ジャケット仕様)DEATH SIDETHE WILL NEVER DIE ~Single & V.A Collection~(紙ジャケット仕様)CDこの編集盤のみなぜか再発されてませんでしたが遂に。PAINTBOX未発表曲など今年もBREAK THE RECORDSには感謝。
( 商品部 / 石谷 )
4THE STALIN / 首だけアツレキTHE STALIN首だけアツレキCDインフォメーション見た瞬間に顎が外れた今年一番の衝撃音源。
( 商品部 / 石谷 )
5The Highmarts / World Tour - Greatest Hits + Dodgy DemoThe HighmartsWorld Tour - Greatest Hits + Dodgy DemoLPその筋が好きな方々(私も含め)が待ちに待った1ST。ものすごい勢いで、ものすんごい販売数を記録。
( 商品部 / 石谷 )
6CHARLES BRONSON / YOUTH ATTACK! (CASSETTE)(アウター・国内ライナー付き)CHARLES BRONSONYOUTH ATTACK! (CASSETTE)(アウター・国内ライナー付き)CASSETTE TAPE2023年現在の森本雑感氏によるライナーを読むためだけに購入しても全く損なし。
( 商品部 / 石谷 )
7CHINESE FOOTBALL / Win&LoseCHINESE FOOTBALLWin&LoseCD来日公演最終日は転換長すぎて気絶しかけましたが、結果最高でした。
( 商品部 / 石谷 )
8ZULU / A NEW TOMORROW (LP)ZULUA NEW TOMORROW (LP)LPPVマターなサンプリング、落とす所、ハイブリッドというか色んな意味で今年を象徴する今作。
( 商品部 / 石谷 )
9ASSUCK / DISCOGRAPHYASSUCKDISCOGRAPHYCD以前ひと悶着あったものとは別物。これは大丈夫なはずなので一家に一枚確定で。
( 商品部 / 石谷 )
10FASTBACKS / Z2 (LP)FASTBACKSZ2 (LP)LP名盤ZUCKER収録曲から漏れたテイク、曲で構成されたアーカイブ音源。超名曲Gone To The MoonのシングルVer.から始まるだけで高まらざるを得ません。
( 商品部 / 石谷 )
※許可なく複製・転載することを禁じます。

■いますぐ聴いてほしい オールジャンル2023 - パンク


アーティストタイトルフォーマットレビュー
DYSTOPIA / DYSTOPIADYSTOPIADYSTOPIALP(レコード)戦争、資本主義社会、人種差別、貧困...。これらが引き起こす孤独/絶望/鬱状態を、暴力的なまでに表現してきたカリフォルニア・オークランド産HCバンド・DYSTOPIAが解散後にリリースしたラストアルバム。 ステンチな怪しいギターは影を潜め、全ディスコグラフィを通じて最も聴きやすく、最もヘヴィ。ドゥーム/スラッジを基調としつつ、ブラストビートを織り交ぜ、ダイナミックに展開するオリジナルなサウンドは、爆走する大型ブルドーザーのようです。 現代社会への批判と警告はレコーディングから20年弱経過した現在でも生々しく、インターネットが支配する世界に疑問を投げかける先見の明にも驚かざるをえません。 混迷を極める2023年の世界情勢。私たちの生きる現代は救いようのない反理想郷=DYSTOPIAなのでしょうか。彼らの叫びに再び耳を傾ける必要があるかもしれません。
( DU BOOKS部門 / 山﨑尊勢 )
ZULU (PUNK) / A NEW TOMORROW (LP)ZULU (PUNK)A NEW TOMORROW (LP)LP(レコード)USロサンゼルスのパワーバイオレンス/ブルータル・ハードコア・バンドZULUの2023年作1stアルバム。まさに「A NEW TOMORROW」といった感じで、チルな雰囲気と残虐性を同時に感じられる作品。7曲目「Shine Eternally」では心地の良いリバーヴを聞かせたギターで夕日を眺めているときの気分に浸れますが、インタールード1曲を挟み、次につづく9曲目「Lyfe Az A Shorty Shun B So Ruff」で鳴り響く怒涛のヘヴィ・リフで一気に現実に引き戻されます。様々な音楽のスタイルを取り入れているのに、それらジャンルに対する理解の浅さが一切ないところがクール。彼らの音楽的素養には脱帽しました。
( 商品部 / 佐藤宏昭 )
SAW THROAT / INDE$TROY (CASSETTE)SAW THROATINDE$TROY (CASSETTE)CASSETTE TAPEUKクラスト/グラインドコアSORE THROATの変名バンドであるSAW THROATの1989年唯一作アルバムがカセット再発。プログレッシブ/アヴァンギャルドを全面に打ち出した終末感漂う暗黒ドゥーミーな超大作1曲(なんと40分以上!)を収録。SF的なアプローチや、メタルパーカッション、悲鳴にも似た音色を奏で、"ゾンビ映画でゾンビが去った後の街"みたいな残虐を経て荒廃した無機質な感じがドツボ!
( 商品部 / 松原萌 )
NŌ / PUNK IS MESSAGE(10PUNK IS MESSAGE(10"EP)10"(レコード)愛知HARDCORE PUNK"NŌ"の1ST 10"「PUNK IS MESSAGE」!! REALITY CRISISやDISGUSTのメンバー、そしてC.F.D.L/RESULTのVO.TAKESHI氏で結成されたNŌ。 問題ありまくりのこの糞な世の中。 NŌのアナーコパンク~CRUSTサウンド、そしてTAKESHI氏が放つメッセージが突き刺さる最高の1枚!!家で拳上げながら酒飲んで聴いてます。 "反逆の音楽"これがパンクだ!とこの10"を聴いて"今年の今すぐ聴いてほしい"ではなく これから何年、何十年、おばあちゃんになっても死ぬまで聴いてる1枚です。音源で聴くのももちろんですが、ライブで感じるものもたくさんあります。
( 名古屋店 / 古田未来 )
THE STALIN / 首だけアツレキTHE STALIN首だけアツレキ7"(レコード)2023年。ぶっ倒れる位衝撃なリリースでした。 THE STALIN「虫」40執念記念盤第二弾、完全未発表曲"首だけアツレキ"!! 1983年「虫」のリリースから40年、この時代にスターリンのレコードを買える事が感動でした。 未発表曲3曲と、海外のコンピレーションアルバムに提供した1曲の原曲収録の全4曲!! ミチロウさんがまだ生きてるんじゃないかとレコード聴きながらふと思ってしまいました。
( 名古屋店 / 古田未来 )
JOE STRUMMER & THE MESCALEROS / LIVE AT ACTON TOWN HALLJOE STRUMMER & THE MESCALEROSLIVE AT ACTON TOWN HALLLP(レコード)2002年11月15日に、当時ストを行っていた消防士組合を支援するため、ロンドンのアクトン・タウン・ホールで開催したチャリティー・ライヴに出演していたジョー・ストラマーのステージになんと観客の中にいたクミック・ジョーンズが参加。クラッシュの名曲「Bankrobber」、「White Riot」、「London’s Burning」を共演。その約1か月後にジョー・ストラマーは急逝。クラッシュ再結成は永遠に果たされなくなりました。 後に某動画サイトでこの時のLIVE映像を少しだけ見れましたが、やはり胸が熱くなりました。ジョー・ストラマーとミック・ジョーンズがクラッシュ以来約20年振りに同じステージに立ったUKロック史伝説のLIVEが、ようやくフィジカルで聴けるようになりました。これまでのアーカイヴ音源もいいですが、個人的にはやはりこの最後の共演を収録したこのライヴアルバムは絶対に外せませんな。
( (7F)新宿パンクマーケット / 穂積耕太郎 )
PAINTBOX / Unfinished WorksPAINTBOXUnfinished WorksCD収録されている10曲全てが”無題”の今作、PAINTBOXが楽曲制作の過程にて残していたプロトタイプの未完成音源集です。未完成の状態でもPAINTBOXの楽曲はPAINTBOXそのものでした。残念ながらこれが完成に至る可能性はなくなってしまいましたが、心にビシビシと伝わるものが確かにある。この”エピソード0”と言える音源にて終幕となってしまうのは筆舌に尽くし難いですが、PAINTBOXの背中を追い、追い越していくようなバンドが誕生してくることを、ハードコア・ファンとして切に願っています。
( (7F)新宿パンクマーケット / 安藤 竜 )
PROM / すてきなゆめをPROMすてきなゆめをCDUSハードコアの土壌に日本語パンクロックの種を蒔き、スケートボードという肥料をやったら咲いてしまったのがPROMであり、そこでギターをかき鳴らし歌い上げる男、丹下氏にここ1年ぐらい心を鷲掴みにされてしまっている。所謂オールドスケートやUSハードコア周辺の「やれることは自分でやる」DIYな思想に、面白そうな現場にちゃんと足をつかって目撃しに行くスタンス、そして「令和のストリートでそのトリックやる!?」なSTYLE IS EVERYTHINGなスケートスタイル。カルチャーへの知識量や彼のスタイルを鑑みると、80年代後半のアメリカ西海岸辺りからタイムリープして来てしまったのではないかと正直少し疑っている。何がスケートパンクで何がハードコアで何がオルタナで…なんてジャンルの境界線なんてのはどうでもよくて、僕の中で今一番リアルなスケートパンクはこの1枚で決定です。
( (7F)新宿パンクマーケット / 吉澤 拓郎 )
PROM / すてきなゆめをPROMすてきなゆめをCD店内でかけた瞬間ヤラれました。かっこいい。Dinosaur JrやFu Manchuばりの轟音、男臭い日本語詞、そして何よりUSハードコアやスケートカルチャーの精神がしっかりと根底にある姿勢がぶっ刺さりました。まじでかっこいい。個人的に「銀色の空」にはeastern youthやLOSTAGEを聴いた時にも視える"風景"があります。とにかくかっこいい。これがスケートパンク。僕の2023年ベスト、そしてマイベストスケートパンク名盤はこれに決まりです。
( (7F)新宿パンクマーケット / 西谷太郎 )
V.A. / Stomping At The Club Heavy SickV.A.Stomping At The Club Heavy SickLP(レコード)上記のThe Psyclocks、Bobby's Barも参加する幡谷ヘヴィシックに集うサイコビリー・ガレージシーンの優良バンドコンピレーション。ハイ、最高のメンツです。YUJISMARAGDINA氏のジャケットってだけで涎で溺れそうなのに、この8バンドを1枚に詰め込むなんてなんて贅沢なんでしょうか。もはや聴くのが怖い、どうにかなっちゃうんじゃないかしら。とくに楽しみなのはThe Earwigs!若くてフレッシュなのに安定感があり抜群のセンスとカリスマ性が光るバンドで、サイコビリー好きじゃなきゃこんなバンド生まれないわ!とツッコミたくなるくらいサイコビリー度100%でもう好き。
( (7F)新宿パンクマーケット / 佐藤美里 )
ザ・ハイマーツ / World Tour - Greatest Hits + Dodgy Demoザ・ハイマーツWorld Tour - Greatest Hits + Dodgy DemoLP(レコード)現体制でのLPが登場!ジャケットがまたいいんですねこれが。"Hold Me"でドキッとしつつ、ライブでもお馴染みの12曲を轟音サウンドでお楽しみください!
( ROCK in TOKYO / 出野陽司 )
小野寺伝助 / クソみたいな世界で抗うためのパンク的読書小野寺伝助クソみたいな世界で抗うためのパンク的読書BOOKパンク的な思考や価値観を通して書籍を紹介する通称「クソパン」の第二弾。今回30冊くらい紹介されています。前作に比べ内面の葛藤が露わでブレブレ、迷いながらもどうにか進み続けようとする姿勢にこそパンクを感じました。
( シネマ館・ブックユニオン新宿 / 須藤謙一 )
OFFSPRING / RISE AND FALL, RAGE AND GRACE (15TH ANNIVERSARY)OFFSPRINGRISE AND FALL, RAGE AND GRACE (15TH ANNIVERSARY)LP(レコード)中古市場で高騰しているアルバムがやっとリイシュー。ジャケットデザインが違ったり、7インチがついてきたり、違うテイクが収録されたりと嬉しいのか不安なのかわからないけど新品派には嬉しいリリースです。15周年おめでとう!
( お茶の水駅前店 / 高野和政 )
SA / hopesSAhopesCD毎作品、新譜を聴く度に思う。この人達、本当に変わらないなぁっと。学生時代に名古屋で初めて見たときのまま。本当に楽しそうなんです。
( お茶の水駅前店 / 中野良亮 )
SUNAMI / 凄波 L.P.SUNAMI凄波 L.P.CD数枚のデモやEPのみのリリースながらも、あまりにも危険な楽曲とライブで一気にシーンの中心に躍り出たSUNAMI。 9月の来日も記憶に新しい彼らのキャリア初のフルアルバム。 メタルの影響下にあるヘヴィなハードコアバンドは楽曲の尺がボリューミーになりがちだが、このバンドはとにかく展開を切り詰めて中だるみせずにスパッと終わるという、くどくないスタイルが魅力。 さらにスラミングデスメタル的なナード感、オールドスクールデスメタルの影響を感じさせるもったりとした2ビートといった、いわゆるビートダウン系のハードコアバンドにはあまり見受けられなかった要素も取り入れており、個性の面でも圧倒的な存在。 それでいてモッシュパートの落とし具合は強烈で、スネア主体のフィルイン等ビートダウンのツボも完璧に抑えた音楽性。 そんなSUNAMIの魅力全開の本作はまさに必聴。フルアルバムとはいえ17分ほどで終わる作品なので是非。
( 商品部 / 土田 裕介 )
Seek (JPN/PUNK) / 故郷で死ぬ男Seek (JPN/PUNK)故郷で死ぬ男CD『孔鴉』と命名したStubborn Fatherとの自主企画で輪を広げた活動20年、大阪ブラッケンド・スラッジHCバンドSeeKが築いた魂の23年1stフル。肉体より先ゆく衝動、決死の絶叫に動乱と不動が往来する重低音を積めば三羽烏の牙城。遺言状であり果たし状でもある歌詞と人間道を流離う男の生きた音。その郷愁に帰る激情の果てが正に狐死首丘の姿勢で、死に様は生き様だろうとバンドの広い背中が眼窩に焼き付く思い。 1stアルバムにして立つ鳥跡を濁さずとでも言うような潔さで涙です。
( 新宿ヘヴィメタル館 / 井出翼 )
※許可なく複製・転載することを禁じます。