【毎月更新!!】PUNKスタッフによるオススメの1枚!!"STAFF REVIEW"

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  • 2018.10.05

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    1998年創刊の前身誌[EXTRA]以降20年間続けてまいりましたFOLLOW-UPはvol.181号をもって休刊させていただきました。が!せめてご愛読いただいていた皆様の為に、この場を借りて【STAFF REVIEW】は継続させていただきます!!



    カマラーダ / 噛み合う歯車

    BREAK THE RECORDS / BTR-062 / 営業部:安藤

    SO WHAT、RUSTLER、DEADLESS MUSS、INNOCENTS、SWINDLE BITCHなど、枚挙に暇がない静岡ハードコアの血を色濃く継承する数少ないバンド、カマラーダ。数々の試練を乗り越え、ようやくリリースされたフルアルバムがこちら。レコーディング中のメンバー脱退により、ボーカリストのmoriがベーシストを兼任した3ピースのスタイルに変更になったが、3人がそれぞれボーカルを取るスタイルになった事により良い方向に進化したと感じられる。パワーやスピードの一辺倒にならずに、アルバムサイズとして長く愛せる作品に仕上がっている。個人的にはこれを数あるパンクの音源の一つとして片づけたくはない。勿論個人的な色々な想いが込みにはなってしまうが、より広く、より深く伝わっていく事を心から願うばかりだ。奇抜と言えるまでのアートワークはZUKK氏によるもので、メンバーはすでにメインアートと同じ刺青を体に入れたとか…。どれだけこの作品に込められた想いが強いか、というエピソードの一つとして付け加えておく。

    The Firewood Project / Causes (LP)

    FLAKE SOUNDS / FLAKES195 / 千葉店:矢代

    個人的に今年一番の名盤である本作が、CDリリースから約半年を経て、遂にアナログリリース。決してアナログが絶対正義という訳ではございませんが、針を落として聴きたい音、12インチサイズで眺めたいジャケットの様に「CDも良いけどアナログで手に入れたい」作品が私の中では沢山ありまして、このアルバムはまさしくドンピシャなのです。M1『The Midnight Sun』の幕開け的なクリーンサウンドから、骨太なバンドサウンドが光るM2『Moratorium』へ続く流れは楽曲の良さ・演奏力の高さをひしひしと感じますし、M5『Dove In A Haze』M6『Reach You』M7『Behind The Door』のLate 90's Emoを彷彿とさせる疾走感とメロディの畳み掛けには、流石の一言しか出てきません。そしてラストナンバー、M8『Ghost』。この曲のMVは必見です。Emoシーンを語る上では欠かせないChris Strong氏の手掛ける映像が情緒溢れる楽曲の魅力を最大限に引き出してくれていて、聴き終えた時の余韻がとにかく凄いです。また、アートワークはTFPのUS Tourに帯同するAnnabelでも活動しているAndy Hendricks氏がデザインしており、盤はその美しいジャケットにマッチしたイエローカラーヴァイナル。リリースはEmo/Indieシーンの良心FLAKE RECORDS主宰のレーベル「FLAKE SOUNDS」より。Releace Tour&Ratboys Japan Tourに加え、先述のAnnabelとのUS Tour、更にはフロリダのパンクロックフェス「FEST 17」への出演も控えており、今一番良い状態と言っても過言ではない彼等の大傑作。未聴の方には是非とも聴いて頂きたい一枚です。

    SHEER TERROR / PALL IN THE FAMILY


    REBELLION / RR196 / 営業部:時田

    復活作となった2014年作アルバム「Standing Up For Falling Down」が気合入りまくった起死回生の一枚だったので今作も楽しみにしてました。1、2曲目からゴリゴリストロングなスピードナンバーで幕開け、まるで1stアルバムのCELTIC FROSTテイストに回帰したような禍々しいスローチューンの3曲目、そして本編ラストはそこらのメタルパンクバンドが裸足で逃げ出す激渋モータードライヴィンナンバー(ギター弾きまくってて最高)で〆。往年のパンクロック色はほぼ封印して全編極悪なアグレッションに振り切ったゴリ押しの作風に終始震えを禁じ得ない…。そして某氏に「狂える詩人」と言わしめたPaul Bearer氏の圧倒的な説得力を放つこの声、身体の芯から滲み出てる生身のブルタリティーみたいなこの声あってこそのSHEER TERROR。NYC最強裏番長健在の濃密な一枚。ボーナスで4曲(「SPITE EP」、「SPLIT EP w/OLD FIRM CASUALS」)追加収録したCDが断然お得です。

    脊髄注射 / TOKYOFIGHTSOUND

    NOVEMBRE / NOV17 / 千葉店:内澤

    2012年結成、東京新鋭ハードコアバンド「脊髄注射」のデモを経ての3曲入り音源。インフォにある通り、結成当時はADK~80年代の日本のパンクを意識したガビガビのハードコアをやっていましたが、メンバー固定後はより一層かっちりした方向性にシフトチェンジ、ジャパニーズハードコアやスキンズが好きならばビビッと来るバンドになっていきました。14年リリース時のデモよりも更に更に強力に進化、メロディアスでいてタフネスさに溢れた、バンドとしてやりたいことがギュッと詰まっているあっという間に聴き終わってしまう極上の3曲収録。レコ発ライブで数年ぶりに彼らを観たとき、カッコよさにしびれ、自分がそこにいられなかったことに悔しく思い、先行配布されたCDを帰りの電車の中で眺めて、サンクスリストの最後に私の名前を入れていただいているのがただただ嬉しくて涙せずにはいられませんでした。手前味噌…なんていうと大変失礼になるのですが、元メンバーとして、友人として、ジャパニーズハードコア好きや日本のスキンズファンには強く推したい1枚です。もっとバンドとして大きく成長して、私を悔しがらせてくれればいいなと強く願い、応援しています。

    QUICKDEAD / WHATEVER HAPPENS!!

    1138 / 11380042 / 営業部:牛頭

    今年3月に老舗レーベル"1138"に所属&新作をリリースしたQUICKDEAD、わずか半年で6曲入りミニアルバムをリリース。もちろん同レーベルから!今作もパワフルな90's西海岸サウンドと彼等のパンクロック愛がこれでもかと詰め込まれている一枚。FRENZAL RHOMB「Never Had So Much Fun」カバーも収録!和製NOFX"とよく言われてますが、だからといってただのパクリだなんて馬鹿なこと言っちゃいけないです。彼等は心底パンクカルチャーを愛し、現場主義を貫き、DIY精神を体現している。そんなパンクロックエリート達が、最高な仲間達と作る音楽なんだから、間違いない。けっこうガチガチな感じで書きましたが、ライブはMCの緩さが好きです。

    エスキモーズ / モノノケ・リパブリック


    I HATE SMOKE RECORDS / IHSR078 / 新宿パンクマーケット:佐藤

    アイリッシュ、ラスティック要素にさらにスカ、レゲェなんかを色濃くしていき陽気さをプラス、"エスキモーズ"なのにちょっぴり南国気分~。でもでもでもでも、哀愁もちゃんと残ってるからバランス感覚最高。NHK教育で聴いた事がある様な懐かしさと、まだ大人になりきれない私達の童心をくすぐるリズムと語感の7曲目「タイニー・ジャーニー」は是非とも小さいお子さんがいる家庭で聴いて戴きたい!!私はこの7曲目でまんまとハマってウキウキ気分になってたんですが、ズルイのがその次「兎の眼」。これは涙が、、曲調の落差が、、卑怯なまでに引き込まれます。これは独り酒・深酒の友です。とくにジャパニーズラスティック好き、Juggling DUB'sらへんが好きな人はドツボかと。いや~聴いて戴きたい1枚ですね、店でも流してます。あ、あとジャケットが可愛い!!あ!あとあと、先着特典のCD-Rに高田渡の名曲「生活の柄」の文字を発見、これから聴きますが楽しみです。

    NONONO / Live fast

    悲観レーベル / HI008 / 営業部:青砥

    茨城・水戸ハードコアパンクNONONOの新作45回転8曲入り7"!しばらくの活動停止から今年復活を遂げて1月に自主で10曲入りCDをリリースしましたが瞬く間にソールドアウト。もちろんユニオン入荷分も即完だったわけですが個人的にも衝撃的な内容でした。そしてかなり早いペースで悲観レーベルよりリリースとなった今作!前作よりも更に加速度を増しながら衝動的にグシャグシャと駆け抜けるRAWなハードコアを主体に、聴いているこちらまで息が上がってしまいそうになるくらいに悲痛に捲し立てる女性ボーカルが全体的に妙な緊張感をビシっと張り詰めさせる。正に『Live fast』というタイトルが示す通りの『生き急ぐ』性急な日本語ハードコアパンク。レーベルインフォにもありますがCOMESなどを引き合い出さずとも完全にNONONOのハードコアパンクとはもうこういう事なんだな、と。国内リリースでは今年イチぶっ飛ばされた気がします。NONONOに限らず水戸パンク/ハードコアの濃密なローカルシーンを今後も要チェックしていきたい所存であります。

    STIMULATORS / LOUD FAST RULES!

    Friend of Mine Records / FOMR0070 / 千葉店:矢代

    USはシカゴのインディ・ポップ・デュオ"Ratboys"のデジタル配信のみでリリースされていたEPが、来日を記念して国内盤CDとしてFriend of Mine Recordsよりリリース。The Lost Boysハジメ氏はまた素晴らしい人達を招聘してくれました。正直、この類の音楽には「歌はヘロヘロ、ギターはチャカチャカ」みたいな、めちゃくちゃ失礼な偏見を持っていたのですが、本作や過去の作品を一聴して、全て覆されました。Steiner氏のキュートながら芯の通った暖かさがある歌声と、それを支えるSagan氏の心地よく歪んだギターサウンドから生まれた楽曲は透明感の中に奥深さがあり、何度もリピートしてしまいます。今作はオープニングにふさわしい爽やかなM1『GL』、ミドルテンポ且つどことなくカントリーな雰囲気も感じるM2『You've Changed 』〜M3『Figure』、しっとりした前半から壮大なバンドサウンドで締めくくるM4『After School』と充実したラインナップの本編に、同楽曲の8-bitバージョン、アコースティックバージョン+2曲を加えた全14曲の大ボリューム。個人的にレトロゲーム感満載の8-bitバージョンが好きなんですが、聴くたびにゲーム○ーイにハマっていた少年時代を思い出してしまいます。あの電源を入れて音楽が流れ出した時のワクワク感が、十数年ぶりに蘇ってくるとは…。レビューが公開される頃には始まっているかもしれないJapan Tourも非常に楽しみです。

    NOTHIN' / Nothin E.P.

    NOT RECORDS / NOT001 / 営業部:佐々木

    去年末頃から経血、NONONOなど茨城産女性Vo.バンドが立て続けてリリースする中、個人的どストライクだったのがコチラ。【NOTHIN'】初音源となる7曲入り自主CD。70's〜80'sPUNK,GARAGE要素強め&時に緩急ある独自のメロディ展開が何とも絶妙!!そして、そんなサウンドを丸呑みするかのようなVo.Rie氏が放つ切れ味抜群のヒステリックボイス!!思わず「喉大丈夫?」と心配になってしまう程の絶叫、そして曲によって変幻自在に表情を変えてしまう…めちゃくちゃカッコいい。そして、なによりフレーズの語尾が色っぽい!!(馬鹿にしてません)インフォにも記載あったが"THE AVENGERS"のような、個人的には"FLACKOFF"を彷彿させるような70’s〜80's PUNK〜HARDCORE PUNKの女性ボーカルパンク好きには是非手に取っていただきたい1枚!!オススメ曲は「Freakout」。
    ちなみに…なぜこの作品を紹介したのか。実は先月16日のライブでギタリスト脱退でバンドは現在活動停止。休止前ライブを拝めなかった自分だけ悔しがるのは嫌なので…じゃじゃじゃあ(悪童藤村D風)、紹介してみんなに同じ気持ちを味わってもらおうと(性格悪っ!!)
    NOTHIN'活動再開を楽しみにしてます!!

    MOVING TARGETS / THE OTHER SIDE : DEMOS AND SESSIONS EXPANDED (CD)


    BOSS TUNEAGE / BTRCRS097 / 営業部:黒坂

    US80sメロディックパンクの中でも根強い人気を誇るMOVING TARGETSの極秘蔵!初期!音源集!が BOSS TUNEAGEからリリース。ここまででいい言葉がいくつも並んでる。もともとMOVING TARGETSは、尋常じゃないハードコアギークの友人(エモメロディック・南米ハードコア専攻)からTAANG!から出ていた2ndの”Brave Noise ”いいよとおすすめしてもらったのがきっかけで聴き始め、HUSKER DUの前のめりでありながら「ちょいエモ」なハードコアに、リプレイスメンツのメロディアスな歌に通ずるボーカルライン、加えてトリッキーなベースのバランスが素晴らしく大衝撃を受けていたから、今回のリリースは前情報の段階で期待しまくり。そんで初期音源、最初の3曲は85年作なので、4曲目”UNCOMFORTABLE”からの83年デモ3曲から聴くことをおススメしたい!他のアルバムをぶっちぎる疾走感とスピード、5曲目のイントロなんか激情HCのイントロを彷彿させる哀愁ぷり。ナチュラルにこんなんできるの、反則だ。。。日本だとSNUFFYのバンドは多く影響を受けていたらしいので源流遡ってみてはいかが!

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