1,572円(税込)
※5,000円(税込)以上買うと送料無料!新品でも中古品でもOK!
このRanking Joe 「Weakheart Fadeaway」は78年に発表されたGreensleevesの2番目のアルバムでオールドDee-Jay好きには堪らない名盤と断言したい。今回が嬉しい嬉しい初再発となるが、残念な事にCDのみのリリース。さらにオリジナルのジャケット・アートワークに現行のレーベル・ロゴやら“Special Price”マークなど余計な添加物が加えられていて、大幅な減点対象と言える。ここ最近のGreensleevesの再発ものCDは、この部分においてファンを落胆させていると言う事をレーベル側はきちんと認識して貰いたいし、真っ先に改善して然るべきところだろう。
Channel Oneスタジオ録音、バックはRevolutionariesというまさに70年代後半を代表するサウンド、加えてRanking JoeのいかしたDee-Jayが初っ端から暴発する。オープニング・ナンバー「Dub Sister Dub It」はWailing Souls「Joy Within Your Heart」にいなた〜いトーク・オーヴァーをかますRanking Joeが堪らない名演。その後もRevolutionariesによる「Rock Fort Rock」や「Queen Of The Minstrel」といった数々の名トラックの再演に舌を巻くこと請け合いだが、最高のエクスタシーは4曲目「Natty Dread A Trademan」から6曲目「Weakheart Fadeaway」で訪れる。 「Natty Dread A Trademan」、続く「Nine Months Belly」は土臭いホーンが印象的なイントロに続く、Ranking Joeの攻撃的、かつルーディーなトースティングに圧倒される。これはあのDillingerの最高のパフォーマンスにも劣らないもので、テンションが些かも落ちる事無くラストまで突っ走る名曲中の名曲、素晴らしすぎる・・・。
そして曲名からも容易に想像が付くように、Junior Byles「Fadeaway」のDee-Jayヴァージョンであり、本作のタイトル・トラックでもある「Weakheart Fadeaway」だ。元歌の素晴らしさを活かそうとしたのか、直前の2曲に比べれば幾分引いた格好、しかしそれによって却って深みが増している・・・。オルガンと絡み付き、深い方深い方へと潜って行くかのようなベース・ラインが特筆ものの最高の演奏、ヴォーカル、そしてトーク・オーヴァーと全てが完璧。Dee-Jayものの一つの究極形がここにある。
石橋
RANKING JOE / ランキング・ジョー