1966年、『ペット・サウンズ』に続くビーチ・ボーイズの次のアルバム『スマイル』の制作にあたって、ブライアン・ウィルソンがコラボレーターとして起用したのがヴァン・ダイク・パークス。二人の天才によるコラボは当時は未発表に終わります。ブライアンとヴァン・ダイクは1972年『オランダ』に収録された"Sail On Sailor"で再度の邂逅、そして1995年に共作アルバム『オレンジ・クレイト・アート』をリリースします。ヴァン・ダイクが長年積み上げてきたバーバンク・サウンドの真骨頂とも言うべき豊潤なアレンジと美しいメロディ、ブライアンは本作ではヴォーカリストに徹していますがそれがまた素晴らしい出来栄えで、2人にとっての最高傑作の呼び声高いアルバムになりました。
本作は25年の時を経てリリースされる待望のデラックス・エディション。マイケル・グレイヴスによるリマスター、ボーナスとして追加された未発の3曲はガーシュウィンの"Rhapsody In Blue"と"Love Is Here To Stay"とルイ・アームストロングの"What A Wonderful World"というアメリカン・スタンダードとなっております。更にCD版には今回初出となるアルバム全11曲のインストゥルメンタルも収録。ヴァン・ダイクの立体的なアレンジが楽しめます。
ソングリスト
Disc 01
1.Orange Crate Art
2.Sail Away
3.My Hobo Heart
4.Wings Of A Dove
5.Palm Tree And Moon
6.Summer In Monterey
7.San Francisco
8.Hold Back Time
9.My Jeanine
10.Movies Is Magic
11.This Town Goes Down At Sunset
12.Lullaby
13.Rhapsody In Blue (Previously Unissued)
14.Love Is Here To Stay (Previously Unissued)
15.What A Wonderful World (Previously Unissued)
Disc 02
1.Orange Crate Art (Previously Unissued Instrumentals)