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追悼盤
ダスティ・スプリングフィールドに楽曲を提供し、多くのアーティストにもレスペクトされてきた個性的なシンガー・ソングライター、ノーマ・タネガによる1966年のデビューアルバムにして、今もカルト的人気を誇る名盤『Walkin' My Cat Named Dog』がボーナス・トラック2曲を加えリマスターして再発売。その独特の民族的な楽曲の完成度はもちろん、フォーキーでソウルフルな歌声は今聴いても新鮮。2019年12月に亡くなった彼女へのトリビュート盤として入手困難なアルバムをオリジナル・ジャケットで。
ノーマ・タネガは、1939年カリフォルニアでパナマ人とフィリピン人のハーフとして生まれる。9歳からピアノを始め絵も本格的に学ぶ。大学卒業後、NYへ移り民俗音楽を研究する傍ら政治活動も行う中、有名プロデューサー、ハーブ・バーンスタインの目に留まり66年『Walkin' My Cat Named Dog』でデビュー。タイトル曲は、アメリカ、イギリスでチャートに入りアルバムもヒットを記録。同年アルバムのプロモーションでイギリスを訪れ、ダスティ・スプリングフィールドと出会い恋に落ちる。イギリスで共に暮らし、彼女のために多くの楽曲を提供。自身も71年に2nd『I Don't Think It Will Hurt If You Smile』を発表するが、72年5年間の関係に終止符を打ち、タネガはアメリカへ戻る。その後は、芸術学校で絵や音楽の教師として暮らし、90年代にはパーカッション奏者として様々なアーティストともコラボ。2014年には人気映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』に「You're Dead」が使用されカルト的な人気を獲得するも2019年12月に80歳で逝去。
NORMA TANEGA