黒人霊歌集 / ミュージカル・ハイライト (2024年マスタリング)

SEIJI OZAWA 小澤征爾

タワーレコード企画商品・限定販売

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レーベル
タワーレコード(CLASSIC)
国(Country)
JPN
フォーマット
SACD
規格番号
NCS88033
通販番号
1008892196
発売日
2024年08月16日
EAN
4988002940967
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商品詳細情報

※こちらはタワーレコード様企画の限定販売商品です。タワーレコード様店舗およびWEBでの限定販売が解除されるまでは、弊社にて新品のお取り寄せを承ることは出来ませんので、何卒ご容赦ください。
なお、限定販売が解除されますのは、発売から数ヶ月ないし半年以上経過してからになりますが、生産数に限りがあるセット物などは限定解除前に完売となってしまう場合もございます。あらかじめご承知おきください。


小澤征爾の指揮活動の原点!
若き精鋭として活躍の一途をたどる最中の小澤征爾指揮による超稀少な合唱作品2種を、ビクター所蔵のオリジナル・アナログ・マスターテープから最新復刻!
世界初SACD化!
「ミュージカル・ハイライト」は初出盤掲載の"永 六輔"氏による解説をCD化以降では初掲載!
新規序文解説付。
原音を追求したマスタリングを実施

★若き日の小澤征爾が1961年にビクターへ録音した2枚の10インチ(25センチ)ステレオLPレコードの音源を、ビクターが保管していた貴重なオリジナル・アナログマスターからDSD化し、1枚のSACDハイブリッド盤に収めています。小澤征爾と東京混声合唱団のLPレコードは、黒人霊歌集が『東混「黒人霊歌」』(品番:SLV524)のタイトルで1961年12月に発売され、『ミュージカル・ハイライト』(品番;SLV526)は1962年4月に発売されました。この2枚は小澤征爾にとって記念すべき初の商業録音でした。今回の初SACD化復刻は、2008年にタワー企画盤(Tower Records Victor Heritage Collection)としての初CD化以降、久しぶりの発売となります。

小澤征爾がフランス留学に旅立ったのは23歳、1959年2月のこと。同年9月ブザンソン国際指揮者コンクールに優勝。1961年2月にニューヨーク・フィル副指揮者に就任し、同年4月にバーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの日本公演に同行して2年2ヶ月ぶりに凱旋帰国、9月までの日本滞在中にこの2枚のLPレコードを録音しました。

LPデビューが合唱作品になったのは、当時のレコード界が日本人指揮者のクラシック録音に消極的だったことも背景にありますが、『ミュージカル・ハイライト』がライヴ録音であるように東京混声合唱団と共演の機会があり、同合唱団と関係が深かったビクターが録音を企画したものと思われます。
文学の世界では「デビュー作品に全てがある」とよく言われますが、この2枚にも小澤征爾の音楽人生が色濃く反映されています。

まず、合唱が小澤征爾の指揮活動の原点であったこと。彼は中学3年のときに学内の仲間で合唱団「讃美歌グループ」を作り、初めて指揮をしました。また、男声合唱団「コーロ・カステロ」に顔を出して黒人霊歌やロシア民謡を歌い、「自分で声を出しながら、指揮により音楽が変わることを経験して衝撃を受けた」(「おわらない音楽」小澤征爾著、日本経済新聞出版社)と述懐しています。最初の1枚が『東混「黒人霊歌」』となったのは単なる偶然ではありませんでした。

 

また、『ミュージカル・ハイライト』が『ウエスト・サイド物語』の作曲者バーンスタインと小澤征爾の結びつきから生まれたことも、実は深い意味があります。小澤征爾と『ウエスト・サイド物語』の結びつきは想像以上に深く、彼は『ウエスト・サイド物語』映画化の際にニューヨーク・フィル副指揮者として手助けしていました。1962年8月、同映画に出演しアカデミー賞助演男優賞を獲得したジョージ・チャキリスが初来日した際、小澤征爾のリハーサルに旧知のチャキリスが訪れ、約2時間も熱心に見学した逸話(読売新聞同年9月5日記事)、そして1964年5月に日本フィルと『ウエスト・サイド物語』組曲を演奏した際に「ニューヨークから直送のオリジナル・スコアによる演奏」を謳い文句としたこと(毎日新聞同年5月2日記事)も、その関係の深さを物語っています。

『ミュージカル・ハイライト』の共演がジャズ界のレジェンド、原信夫とシャープ&フラッツというのも意外かも知れませんが、彼らはクラシックの演奏会にもしばしば登場。1959年10月にシュヒター指揮NHK交響楽団と共演し、リーバーマンの「ジャズバンドとオーケストラのための協奏曲」を日本初演したほか、前記した日本フィルとの『ウエスト・サイド物語』組曲でも再び小澤征爾と共演しています。

同様に東京混声合唱団との関係も、録音後も続いていきます。1962年9月7日には第28回定期演奏会に出演してオルフ『カトゥーリ・カルミナ』を中心としたプログラムを指揮。また日本フィル(分裂前)や新日本フィルとベートーヴェンの第九演奏会や定期演奏会などで共演を重ねていきました。

こうした、出会いを通じて音楽仲間を増やしてゆくことは、いかにも小澤征爾らしいところで、ここにはその最初の幸福な出会いが刻み込まれています。この1枚は、小澤征爾の指揮活動の原点を伝えるとともに、出会いを通じて仲間を増やし、サイトウ・キネンやセイジ・オザワ松本フェスティバルと繋がってゆく、その後の音楽活動を予感させるものとなっています。
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タワーレコード (2024/07/19)
今回の復刻では、ビクターが温度管理も含め厳重に保管していたオリジナルの2chのアナログ・マスターテープを用い、録音当時も使用していたスチューダーのA-80で再生した音源をSACD層用にはDSDでダイレクトに、CD層用には同じくDSD化された音源を基に出来るだけ工程ロスを減らしたピュアな方法で44.1kMzに変換しています。製品化にあたってはスタジオでマスターテープと比較の上、DSD2.8MHz、DSD5.6MHz、DSD11.2MHz、PCMは44.1kHzから192や384等、可能な限りのレートで試聴を行った上で、DSD2.8MHzのダイレクトを採用しました。これは、SACDのフォーマットが2.8MHzのため工程で一番ロスが少ないこと(他のレートでは最終的に2.8MHzに変換するため工程が多くなる)で、楽器の質感や音色が一番アナログ・マスターテープに近かったことによります。もちろん、音楽性を重視した最小限のマスタリングに留めています。そのため、本来のアナログ・マスターテープに極めて近似した音を再現できました。CD層はDSD化音源を使用し調整しています(今回、全工程は広義な意味も含め「マスタリング」という言葉を使用しています)。尚、今回の録音は企画の性格上、クラシック系のアコースティックな録音ではなくPOPS寄りの音調になっていますが、最終的な元マスターテープを尊重した上でマスタリングを行っています。そのため音量的な面や音質面で通常のクラシックでのバランスと異なる点があることをご了承ください。

尚、解説書には貴重なLP初出時の各解説と、新規で序文解説を掲載しました。また、ジャケットはこれら2作が抜粋して収録された1966年発売の7インチレコードの、小澤氏が指揮をしている貴重な写真が掲載されたデザインを元に編集したものを今回採用しています。尚、「ミュージカル・ハイライト」の初出ジャケット・デザインは、解説書の裏にカラーで掲載されています。さらに、永 六輔氏による初出時の貴重な解説を今回CD再発以降では初めて収録しました。
(タワーレコード)


※タワーレコード限定販売。限定盤。歌詞(英文)付
※SACDハイブリッド盤
※世界初SACD化
※ジュエルケース仕様
※2024年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:山崎 和重氏)
※盤印刷面:緑色仕様
※オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※解説書:板倉 重雄(新規序文解説)、木村 重雄氏、永 六輔氏による初出時解説を再録、解説書合計21ページ


【収録内容】
《黒人霊歌集 Negro Spirituals》
1. だれも知らない私の悩み
2. 海を渡れ
3. ドライ・ボーンズ
4. ゆれるよ幌馬車
5. 少年ダビデよ竪琴ならせ
6. 主はダニエルを救い給う
7. イエスのもとにのがれよう
8. 人皆祈りぬ
9. 時には母のない子のように
10. ゆけ、モーゼ

「ミュージカル・ハイライト Musical Highlight」
11. おお美しき朝~「オクラホマ !」より
12. サマータイム~「ポーギーとベス」より
13. セプテンバー・ソング~「ニッカボッカ・ホリデイ」より
14. 君はわがすべて~「ベリー・ウォーム・フォー・メイ」より
15. バリ・ハイ~「南太平洋」より
16. トゥナイト~「ウエスト・サイド物語」より
17. 人生はひとりじゃない~「回転木馬」より

【演奏者】
東京混声合唱団
ビクター・アンサンブル(1-10)、 原信夫とシャープ&フラッツ(11-17)
小澤 征爾[指揮]

【録音】
1961年9月8日 ビクター第1スタジオ (1-10)、 1961年文京公会堂ライヴ録音 (11-17)

【マスタリング・エンジニア】
山崎 和重(FLAIR Mastering Works)

【原盤】
ビクターエンタテインメント