結成間もないフリートウッド・マックのミッシング・ワークス!!まだ結成間もないフリートウッド・マックの3人、ピーター・グリーン、ミック・フリートウッド、ジョン・マクヴィーが、エディ・ボイドのバックを務めた68年作品。エディ・ボイドと言えばクラプトンにもカバーされたあの名曲「FIVE LONG YEARS」のオリジネイター。オリジナルは英国ブルー・ホライズン/米国エピックからで、プロデュースはもちろんマイク・ヴァーノン。『ハード・ロード』期のブルースブレイカーズ(グリーン&マクヴィー在籍)がバックを務めた作品(前年発表)よりさらに濃厚にブルース・ロックに取り組んだ一枚で、感触としてはやはり初期フリートウッド・マックに近い。この味わいを受け入れられるか否かが好みの分かれ目となりそう。ボイドは相変わらずのマイペースですが、ピアノ/ヴォーカル、変わり者でお馴染みのグリーンのギターはスクウィーズ世代にはぐっと来るでしょう、マクヴィーとフリートウッドのリズム隊がロック・ファンにはツボかも。インスト曲「Back Slack」のボトムは安定感抜群です。ブルース・ロック、UKで再評価され本国へと戻っていったブルースの歴史を語るでは欠かせない一枚。
