自ら主宰するレーベル・NONPLACEが設立10年を越えて、ますます旺盛な活動を展開しているBURNT FRIEDMANが、ソロ・アルバムとしては2007年の「First Night Forever」以来、通算5枚目となるNEWアルバム「BOKOBOKO」をリリース。不均等で凹凸のある状態/形状を現す日本語"BOKOBOKO"を冠した今回のアルバムは、FRIEDMAN自身によるスチール・ドラムや鐘、JOSEPH SUCHYのギターやTAKESHI NISHIMOTO(I'M NOT A GUN)が奏でるインドの弦楽器"サロード"など様々な楽器によるダイナミックなグルーヴとパーカッシブなリズムが躍動する全10曲を収録。M-3とM-4では同じリズム手法/7つのパートで構成された循環するグルーヴを用いているにも関わらず、一聴すると表面的な類似点を見出すのは難しい。先行シングル「Zen'Aku」に収められていた"Rimuse"の発展形であるM-1/M-9についても同様の事が言える。M-8に至っては11ものリズム・パターンが採用されている。いくつもの複雑なパターンの繰り返しから不意に生まれる魔法のような瞬間がたまらなくスリリングな至高の作品、写真/絵画/映像などマルチな活動で知られる芸術家THEO ALTENBERGによるアートワークも美しい1枚である。
