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人間的な温もりを湛えたドイツ歌曲と、多彩なオペラのキャラクターを鮮やかに歌い分ける芸達者ぶりを味わえるクヴァストホフの名唱譜。1959年11月、ヒルデスハイム生まれのバス・バリトン歌手トーマス・クヴァストホフがRCAに残した4枚のアルバムをボックス化。クヴァストホフはサリドマイド禍による肉体の障害を乗り越えてキャリアを積み重ね、シャルロッテ・レーマンに声楽を学び、エルンスト・フーバー=コントヴィヒに音楽理論と音楽史を学び、1988年、ミュンヘンARD国際コンクールで優勝。以後、リートやオーケストラ・コンサート、オラトリオの分野で活発な活動を開始しました。シューベルトとシューマンの歌曲での声のコントロールとテンポ感は特筆もの。落ち着いた雰囲気で技巧を感じさせず、ごくごく自然で人間的な温もりが感じられます。モーツァルトのアリア集も、多彩なオペラの役柄に託されたさまざまな感情を巧みに歌いわけ、それぞれの作品にふさわしい歌いぶりで、朗々と歌いあげています。2012年に彼はコンサートからは引退していますが、ナレーター、司会者、コメディアンなど多才ぶりを発揮し、2018年にSony Classicalより8年ぶりのソロ・アルバムとなるジャズ・アルバム「Nice' n' Easy」を発売する予定です。 (資料提供:ソニーミュージック)【収録予定曲】シューベルト:歌曲集『冬の旅』Op.89 D.911(全曲)~ チャールズ・スペンサー(ピアノ)[録音]1998年2月シューベルト:1. 『歌人』D.149 Op.1172. 『竪琴弾きの歌』D.478-480 Op.123. 『プロメテウス』D.6744. 『ガニュメート』D.544 Op.19-35)5. 『人間性の限界』D.7166. 『魔王』D.328 Op.17. 『「ファウスト」の情景』D.1268. 『こびと』D.771 Op.22-19. 『水の上で歌う』D.774 Op.7210. 『歌の終わり』D.473b11. 『ミューズの子』D.764 Op.92-1~ チャールズ・スペンサー(ピアノ)[録音]1993年5月シューマン:1. 『詩人の恋』Op.482. 『ロマンスとバラード第3集』Op.53より「ブロンデルの歌」「ローレライ」「哀れなペーター(ハンスとグレーテが、ぼくの胸の中は、哀れなペーター)」3. 『ベルシャザール』Op.574. 『リーダークライス』Op.39~ ロベルト・シドン(ピアノ)[録音]1992年2月モーツァルト:1. レチタティーヴォとアリア『そなたはこうして裏切りをするのか~苦しく怖ろしい後悔の気持ちが』K.432(421a)2. レチタティーヴォとアリア『アルカンドロよ、わしは告白する~わしは知らぬ、このやさしい愛情がどこからやってくるのか』K.5123. アリア『お前と別れる今、ああ娘よ』K.5134. アリア『このうるわしき御手と瞳のために』K.6125. アリア『彼に目を向けなさい』K.5846. 歌劇『魔笛』K.620 より「この聖なる殿堂では」7. 歌劇『魔笛』K.620より「おれは鳥刺し」8. 歌劇『魔笛』K.620より「娘っ子か可愛い女房がひとり」9. 歌劇『フィガロの結婚』K.492より「もう訴訟に勝ったのだと~わしが溜息をついているのに」10. 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527より「窓辺においで、いとしいひとよ」(ドン・ジョヴァンニのセレナード)11. 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527より「可愛い奥様、これが目録です」(カタログの歌)、~ イェルク・フェルバー(指揮) ハイルブロン・ヴュルテンベルク室内管弦楽団、[録音]1994年10月、 【演奏者】トーマス・クヴァストホフ(バリトン)