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2000年代のUKシーンを語る上で外せない、全英NO.1天才リリシスト、THE STREETSの通算4作目となる『EVERYTHING IS BORROWED』が発売から10年を経て180グラムの重量盤アナログで蘇る!
「イギリス版エミネム」「UKガラージにおけるボブ・ディラン」と称され、たった1枚のシングルでイギリス、ポップ・カルチャーの"未来"となったザ・ストリーツことマイク・スキナー。
6年前、マーキュリー・プライズにもノミネートされたデビュー作、『ORIGINAL PIRATE MATERIAL』(02年)で、何処からとも無く突然現れ、ダンス誌からロック誌に至るまで、ありとあらゆる英国メディアで大絶賛。続くセカンド・アルバム『A GRAND DON'T COME FOR FREE』(04年)は、シングル、アルバムともに全英NO.1を獲得。ブリット・アワード2005では3部門ノミネーション、ベストBritish Male Solo Artistを受賞。セールスはUKだけで100万枚、全世界で300万枚を突破。サード・アルバム『THE HARDEST WAY TO MAKE AN EASY LIVING 』(06年)は、ポップ、ラップ、そしてロックの歴史において最もアクションに満ちた37分と呼べるこの作品で、名声が持つ暗黒面の本質に追ったリリックが話題になった。その彼が2008年秋にリリースした通算4作目のアルバム、『EVERYTHING IS BORROWED』。4作連続全英TOP10となった本アルバムが発売から10年を経て、180グラムの重量盤アナログでリリースとなる。
ザ・ストリーツの、マーキュリー賞にもノミネートされたデビュー・アルバム『Original Pirate Material』を初めて耳にした時、人々はこの音楽を作っている人間が、白人なのか黒人なのか、ロンドン出身なのかイギリス中部出身なのか、果ては死ぬほど真剣なのか、完璧にふざけているのか見当も付かなかった。今では我々はマイク・スキナーが何者か知っている(いや、少なくとも知っているつもりだったというべきか)。それ故彼が、この作品ぐらいリスナーを驚かせ、また喜ばせるアルバムを作ったことは、言うならば、より素晴らしい功績を成し遂げたに等しい。
『Everything Is Borrowed』は単に、彼の抑え切れない楽観性を再発見したものだけではなく、彼のトレードマークとなっている、所々止めが入るリリックのフロウを、まだ誰も到達していない未知の水域へ推し進めた作品となっている。
アルバムからは、発売に先駆け突然フリーダウンロードとしてリリースされた「The Escapist」をはじめ、ほとんど神秘的とも言えるタイトル・トラック「Everything Is Borrowed」、そして「Heaven For the Weather」がシングルとしてリリースされた。そのタイトル・トラックについて、マイク・スキナーはこうコメントしている:「もしフィル・スペクターが“子供たちのための小さなシンフォニー”を作ったというなら(実際に彼は作っているんだけどね)、この曲は携帯電話のためのオーケストラ風狂詩曲だ。チェコ・フィルハーモニック・オーケストラを丸ごと、とても小さな箱らしきものに圧縮して詰め込んだようなこの曲で、マイク・スキナーは、例えば、全てが突然あるべき所へと収まって行くような、朝の早い時間に見られる魔法的な瞬間を祝福するための、気分を高揚させる作品を作り上げた。」
『EVERYTHING IS BORROWED』は、我々が何故ストリーツに一目ぼれしたのか、その理由を思い起こさせる作品である。魅力的で思慮深く、また辛辣でもあるこのアルバムは、過去3枚の最良の部分を混ぜ合わせつつも、これまで同様、驚くほど新鮮な響きがある。そしてその輝きは10年を経ても少しも色褪せていないのだ。
STREETS / ストリーツ
2002年、アルバム『オリジナル・パイレート・マテリアル』(Original Pirate Material)でデビュー。当時、アメリカを中心に世界的に全盛を迎えていたヒップホップシーンにおいて、アメリカ勢とは違った「英国のヒップホップ」を体現する存在としてストリーツの登場は大きな称賛をもって迎えられた。機知に富んだ歌詞とバラエティ豊かなトラック・メイクは高い評価を得ており、デビュー当時は「英国のエミネム」とも形容された。デビュー以降、英国を代表するラッパーへと成長すると同時に、後続のミュージシャン達を自身のレーベルに迎え入れたり、プロデュースを担当するなど英国ストリート界をリードする存在としても認知されている。 畑こそ違えど、ハード・ファイやジ・オーディナリー・ボーイズ、アークティック・モンキーズなどの気鋭のバンドで活況を呈した2000年代中盤のUKインディー・ロック・シーンへ与えた影響も大きいと指摘されている。