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1956 年生まれ、ニューヨークで、30 年近くにも渡って活躍するピアニスト、フランク・キンブロウのトリオ最新作がPalmetto から登場。
音楽一家に生まれたキンブロウは、幼い頃から音楽に親しみ、ピアノとの出会いは正確にいえば、記憶が定かでない頃からなのだとか。クラシックを基礎にしてテクニックを得つつ、1981 年にNY に進出。それから、MapleShade, Igmod, Soul Note, Omnitoneそして、現在のPalmettoと、リリースした作品数は、リーダー作だけでも20 作を数え、現在は、教育者としても確固たる地位を築いたピアニストでもあります。
そんなキンブロウの最新作は、長い経歴、様々な経験が深く滲む作品。ビル・エヴァンスの他、ポール・ブレイ、アンドリュー・ヒルから多大なる影響を受け、ハービー・ニコルス・プロジェクトでも世界でまわるピアニストであることも示すように、体内にめぐる音は、アブストラクトなものもあれば、耽美なまでの美しいハーモニーあり、スウィングもあり。ECM の世界を彷彿とさせるような空間を湛えたオープニングでありつつ、絶妙のスウィングの心地よさを聴かせるオスカー・ペティフォードのナンバーを聴かせてみたり、オリジナルのM-6 は、ビル・エヴァンス的な世界に。
共演者でもあったモチアンのナンバーM-3 では、ミステリアスな美しい世界も聴かせます。また秀逸なのは、エリントンのM-5。暗闇の中にほの明るい光が差すような音空間の中から浮かび上がるエリントン・メロディは、万人受けのナンバーとは言えないかもしれないものの、様々なスタイルを吸収し、表現してきたアーティストの深みを感じる演奏と感じます。
そしてラストはゴスペル。つくづく、一筋縄でいかないピアニストであることを感じますが、簡単に完成してしまわない所が面白さであり、魅力とも言えましょう。
演奏の舞台は、日系ホテルとして知られるキタノ・ニューヨークの2F にあるバーであり、名ジャズ・スポットのJazz at Kitano。2011 年7 月8 日、9 日録音です。(新譜案内より)
■Frank Kimbrough(p)
Jay Anderson(b)
Matt Wilson(ds)
FRANK KIMBROUGH / フランク・キンブロウ