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現代カントリーのストーリーテリングとサザン・ロックの伝統をその歌に織りあわせた、サザン・ミュージックの若き吟遊詩人、ブレント・コブ。 ハードなツアーで腕を磨いたサザン・ロックと、温かな心と鋭い視点で綴る彼の物語の第2章が幕を開ける――。
■ グラミー賞にもノミネートされた、サザン・ミュージックの若き吟遊詩人、ブレント・コブ。人口僅か1600人ほどのジョージア州の小さな町、エラヴィルに生まれ、今はナッシュヴィルを拠点に活躍する彼が、約2年振りとなる最新作『PROVIDENCE CANYON』をリリースする。
■ ELEKTRAからのメジャー・デビュー・アルバムとなる前作『SHINE ON RAINY DAY』が、第60回のグラミー賞の最優秀アメリカーナ・アルバム、そして2017年のAMERICANA HONORS & AWARDSでエマージング・アーティスト・オブ・ザ・イヤーにノミネートされたブレント・コブ。カントリー・ロック/アメリカーナ期待の若手シンガーソングライターとしてブレイク間違い無しの彼によるニュー・アルバムは、前作と同じデイヴ・コブのプロデュースによるもの。(グラミー賞受賞であるデイヴ・コブは、ブレントの従兄弟でもある) レコーディングは、ナッシュヴィルの伝説的スタジオ、RCA STUDIO Aで行われた。
■ アルバムは先行トラックとして、ユルいアニメーションのミュージック・ビデオが観る者の心を和ませる「KING OF ALABAMA」が公開されているが、この曲は、2013年にナッシュヴィルのバーで射殺されたアラバマのミュージシャン、ウェイン・ミルズへのトリビュートでもある。かつてブレイク・シェルトンやテイラー・ヒックスらもオープニングを務めたというミルズは、ツアーに次ぐツアーで人々を魅了したパワフルなライヴ・パフォーマーとして知られているが、曲の中でもブレントは、彼をハードなツアーをこなす大きなハートを持ったミュージシャンとして描き、かつてのウェイン・ミルズがそうであったように、最後の一音までロックし続けているのだ。
■ この「KING OF ALABAMA」を始めとして、アルバムの最後を駆らず”働く人たちへのアンセム”であるグルーヴィなロック・ナンバー「AIN'T A ROAD TOO LONG」など、本作『PROVIDENCE COUNTRY』には、温かな心と鋭い視点を通して描かれたアメリカ南部に生きる普通の人々の物語が溢れている。サザン・アクセントたっぷりにストーリーを歌い語るヴォーカルに、時に流れるように優しく、時にマッスル・ショールズの伝統を受けづくリフとグルーヴを作り出すアコースティック・ギターで、ブレント・コブは、今日も誰かの心に響く歌を届けている。アメリカ音楽の都、ナッシュヴィルで、ミュージック・ロウから生まれるラジオ向きのポップよりの楽曲と、カントリーやアメリカン・ミュージックのルーツに根差したミュージシャンたちの両方を見てきた彼は、ただヒットを狙うのではなく、自分にとって意味のある曲を作り続けている。「どうしてなのか分からないけど、自分の中から湧き上ってこないものに、意識を向けることが出来ないんだ」と語る彼は、ワシントン・ポストのインタビューでもこう語っている:「金の為に作られた曲と、感情から生まれた曲の違いが分かるんだよ」
■ ミランダ・ランバートやリトル・ビッグ・タウン、ケニー・チェズニーなど数多くのカントリー・ミュージシャンにも曲を提供している、現代を歌うサザン・ミュージックの若き吟遊詩人、デイヴ・コブ。現代カントリーのストーリーテリングと、サザン・ロックの伝統をその歌に織りあわせた、彼の新たな物語の第2章が幕を開ける。
BRENT COBB / ブレント・コブ