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UKノイズ・ギター・バンドの代表格、THE JESUS & MARY CHAINが1998年にリリースされた『MUNKI』以来、約19年振りとなる新作『DAMAGE AND JOY』をリリース!
■日本盤のみボーナストラック2曲収録、解説付き
シューゲイザーも、オルタナティヴも、すべては『サイコキャンディ』から始まった――。
全編ノイジーなギター・サウンドと、気だるいヴォーカルとキャッチーなメロディを聴かせ、UKロック・シーンに衝撃を与え、後のシューゲイザー・ムーヴメントやオルタナティヴ・ロック・シーンに大きな影響を与えたバンド、THE JESUS & MARY CHAIN。
『ダメージ・アンド・ジョイ』とは、いわゆるシャーデンフロイデ(=schadenfreude; ドイツ語で他者の不幸、悲しみ、苦しみ、失敗を見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさといった快い感情。「他人の不幸(失敗)を喜ぶ気持ち」を意味する。日本語では「メシウマ」など)を意味しているが、このアルバムの制作は2015年9月からスタートしていたとのこと。
前作『マンキ』リリース後の1999年以降、活動停止状態にあった彼らが、再結成してコーチェラに出演したのは2007年のこと。その後、まだ記憶に新しい、2015年の『サイコキャンディー』の発売30周年を記念した“完全再現ライヴ・ツアー”をはじめとして、ツアーやライヴを行ってきた彼らだったが、新作アルバムを制作しようと決意するまで時間がかかったという。 新作アルバムを作ろうと2人が合意した経緯について、ジム・リードはこう語っている。
「信じられないかも知れないが、俺たちはお互いの話をもう少し聞くようになったんだ。この数年の間に、俺たちはある程度まで和睦し、ぶつかるようなことはなくなったんだ。俺たちを知っている人のほとんどは、そんなに丸くなってないというだろうけど。ただ、年を取って、それなりの知恵もついてきたってことだ。お互いに我慢すべきところはして、相手の意見も聞いてみようじゃないかってね」
ジーザス・アンド・メリー・チェインが本作『DAMAGE AND JOY』の制作に取り掛かったのは2015年の9月から。プロデューサーとして彼らが迎えたのは、YOUTH(KILLING JOKE)で、彼はベースにも参加している。レコーディング・セッションは、ロンドン、ダブリン、スペインのグラナダで行われたという。またジムとウィリアムのリード兄弟のバックを務めるのは、ツアー・メンバーでもあるブライアン・ヤング(ドラムス)と元LUSHのフィル・キング(ベース)である。
アルバムからは先行トラックの「Amputation」には、ノイジーなディスト―ション・ギターと気だるいヴォーカルがあり、歪んだギターのうねりと、Jimの無頓着なVocalとがぶつかり合うことで、なんともいえない催眠状態を引き起こす楽曲(=hypnotic track)に仕上がっている。 。アルバムにはこの他、TVドラマ「HEROES」にフィーチャーされ、後に『UPSIDE DOWN: THE BEST OF THE JESUS AND MARY CHAIN』に収録されていた「ALL THINGS MUST PAST」のニュー・ヴァージョン、そして荒々しいガレージ・ロック風の「FACING UP THE FACTS」やエッジの効いたパワー・ポップが漲る「THE TWO OF US」が収録されている。 「このアルバムの興味深いところは、スピーカーから聞こえてくるものだね」本作についてジムはこう語っている。
「22歳の頃だったら、いいアルバムを作るというのは一つの目標を成し遂げたという感じだけど、今の俺たちのように、それを50代で成し遂げるのは、ちょっとした奇蹟だと思うよ」
実に19年振りとなる待望の新作『DAMAGE AND JOY』で再びUKミュージック・シーンの最前線に戻ってきたジーザズ・アンド・メリー・チェイン。
JAMCは、今作『ダメージ・アンド・ジョイ』をひっさげて、リード兄弟に加え、Scott Von Ryper(guitar)、Mark Crozer(bass)、 Brian Young(drums)の布陣でUKツアーを行う。
JESUS & MARY CHAIN / ジーザス&メリーチェイン
2023.12.20
ROCK / POPS / INDIE
予約!JESUS & MARY CHAIN / GLASGOW EYES 彼らが産み出す新たなノイズは何色のゾクゾクを今回我々にもたらしてくれるのか。