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★1965年ドイツ、デュイスブルク生まれの正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマン。BISレーベルより積極的な録音が続いておりますが、当アルバムではヤクブ・フルシャ率いるバンベルク交響楽団との共演でマルティヌーのヴァイオリン協奏曲2篇、そしてバルトークの無伴奏ヴァイオリン・ソナタを録音しました! ★多作曲家で知られるチェコの作曲家ボフスラフ・マルティヌー(1890-1959)。マルティヌーは一時期、チェコ・フィルの第2ヴァイオリン奏者を務めていたことでも知られるヴァイオリン奏者でもありました。そのマルティヌーがパリ時代に名手サミュエル・ドゥシュキンのために書いたヴァイオリン協奏曲第1番は、1933年完成となるも、原稿を紛失してしまいました。その後アメリカで完全な形で発見され、世界初演されたのは1973年のことで、ヨゼフ・スークを独奏に迎えショルティ指揮、シカゴ交響楽団により行われました。一方、1943年完成のヴァイオリン協奏曲第2番はミッシャ・エルマンの委嘱により作曲された作品です。両協奏曲とも実にエネルギッシュな力作。雄大なオーケストラを従え、技巧にあふれたヴァイオリン独奏が印象的です。マルティヌーの作風らしくチェコの民族的な旋律を色濃く呈しておりますが、母国の作曲家であるヤクブ・フルシャがその語法を捉え、見事に演奏しているのも注目。ツィンマーマンは実に雄弁に語りながら演奏しており、同作品の新たな名盤登場と申せましょう。 ★カップリングにはバルトーク最晩年の傑作、無伴奏ヴァイオリン・ソナタを収録しました。この作品はユーディ・メニューインの委嘱によって1944年に完成し、メニューインに献呈されました。バッハへのオマージュ的な要素を強く感じさせる4楽章構成の作品ですが、その作風はバルトークの語法と新たな響きを追求した意欲作とも言えます。第2楽章では「バルトーク・ピツィカート」と言われる弦を指板と垂直に強く引っ張る奏法や、第3楽章ではフラジョレット奏法を多用するなど、ヴァイオリンの奏法の可能性を最大限引き出した難曲です。ツィンマーマンの圧倒的なテクニックで魅了するバルトークの無伴奏にも要注目です! ★演奏はもちろんのこと、楽器にも注目です。ヴァイオリンはツィンマーマンの愛器1711年製のストラディヴァリウス「レディ・インチクイン」。この楽器はかつてクライスラーが所有していた銘器でまるでビロードのような音色です。ツィンマーマンが長年ともにしてきた愛器で奏でる演奏をご堪能ください。 (資料提供:キングインターナショナル) 【収録内容】 [1] マルティヌー:ヴァイオリン協奏曲第2番 H.293 [2] マルティヌー:ヴァイオリン協奏曲第1番 H.226 [3] バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117 BB 124 【演奏者】 フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン/Antonio Stradivarius,Cremona 1711, ‘Lady Inchiquin’)、[1,2]ヤクブ・フルシャ(指揮)、バンベルク交響楽団 録音:[2] 2018年10月27日、[1] 2019年10月4&5日/コンツェルトハレ・バンベルク(ヨーゼフ・カイルベルト・ザール)(ライヴ)、 [3] 2019年9月&2020年2月/ジーメンス・ヴィラ(ベルリン)(セッション)
FRANK PETER ZIMMERMANN / フランク・ペーター・ツィンマーマン
ドイツのヴァイオリニスト
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マルティヌー:ヴァイオリン協奏曲集
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マルティヌー:ヴァイオリン協奏曲集
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