NEW YORK DOLLS (NUMBERED 180G 45RPM 2LP)

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オリジナル・マスター・テープを使用、フィデリティ・レコード・プレッシングによる45回転2LP!

ニューヨーク・ドールズが1973年にデビュー・アルバムをリリースした時、クリーム誌の年間読者投票で「ベスト・ニュー・バンド」と「ワースト・バンド」の両方に選ばれた。ストーンズ・スタイルのR&B、ハード・ロック・ギター、パルプの物語とガールズ・グループのアティテュードを融合させた歌詞、そしてパンク・ロックにインスピレーションを与えることになる(パンクがその愉快なドロドロしたサウンドを正しく理解することはなかったが)、ずさんだが見事なアタック。当時はドールズのセクシュアル・アンビギュイティ(性的曖昧さ)が話題になったが、時が経つにつれ、これらの曲で最も強く伝わってくるのは不適合者の気取った態度であり、デヴィッド・ヨハンセンのヴォーカルは、マンハッタンがなくなる前に、できれば薬よりも自分を好きになってくれる女性との愛を見つけたいと願う、感情のるつぼの産物であることを示唆している。歌詞が時折、ヒューバート・セルビー・ジュニアを思い起こさせる。ジョニー・サンダースのリード・ギターのノイジーな唸り声は、すぐに試金石となった。彼の武器に多くのトリックがなかったとしても、彼はいつ、どのようにトリックを使うべきかを熟知しており、シルヴァンのリズム・ワークとの連係は天才的で、ドールズはダウンタウンの退廃を不吉に、そして滑稽に響かせた。

ドールズは、バンドには優れたドラマーが必要だということを十分に理解しており、アーサー・ケインのベース・ワークには好感が持てるほど不器用なところがあったとしても、ジェリー・ノーランの見事で本質的なドラミングは、常にナンセンスな正確さでピースを固定している。「ロンリー・プラネット・ボーイ」は、ドールズがアンプを弱めても自分たちらしいサウンドを出せることを証明し、「ピルズ」は、ひとたび演奏が終わればオリジナルのように思える見事な選曲のカヴァーであり、「パーソナリティ・クライシス」、「トラッシュ」、「ジェット・ボーイ」は、他のバンドでは作り出せないダウンタウン・ロックンロールの傑作だった。そして、ニューヨーク・ドールズが非常に特殊な時代と場所で生まれたことは明らかだが、このアルバムは今でも新鮮に聴こえ、少しも古びていない。これはロック界で最も偉大なデビュー・アルバムの1つであり、今でも大胆で徹底的に魅力的な、騒々しい目的声明である。