2025.05.16
■ ロック・シーンにおける孤高のレジェンド、ニール・ヤング。現代に伝えたい言葉をまとめあげた新作の発表にとどまらず、未発表音源のリリースや貴重なライヴ・アーカイヴ・シリーズをリリースし続け、休むことなく歌と言葉を発信し続ける伝説言葉/歌を発し続ける、まさに「生ける伝説」の名に相応しい存在だ。
■ そのニール・ヤングの60年以上にもわたる波乱万丈のクリエティヴな冒険譚に新たなページが加わった。新たなバンド”THE CHROME HEARTS""とのアルバム『TALKIN TO THE TREES』だ。THE CHROME HEARTSを構成するのは、マッスル・ショールズで腕を磨いたレジェンド・セッション・ミュージシャンであり、ソングライターとしてもアレサ・フランクリンの「Do Right Woman Do Right Man」などを手掛けたSpooner Oldham (オルガン)とニール・ヤングと最近活動を共にしているPromise Of The Realの面々だ。ウィリー・ネルソンの息子であり、俳優や画家としても活躍するシンガー・ソングライター/ミュージシャン、Micah Nelson(ギター、ヴォーカル)、クリス・コーネルや稲葉浩志のツアー・メンバーとしての経験を持つCorey McCormick(ベース、ヴォーカル)、そして幅広いアーティストとレコーディングやツアーを行ってきたAnthony LoGerfo (ドラムス)からなるPromise Of The Realは、2008年にロサンゼルスで結成されたアメリカン・ロックとアウトロー・カントリーのルーツを受け継ぐロック・バンドであり、バンド名はニール・ヤングの楽曲「Walk On」からの歌詞に因んでいるという。
■ その世代を超えた新たなラインアップでニール・ヤングが作り上げた『TALKIN TO THE TREES』。マリブにあるShangri La Studiosでレコーディングされた楽曲は全てニール・ヤング自身の作詞作曲によるもの。2025年のアメリカ大統領就任式直前に発表された、アルバムからのリード・トラック「big change」は、今日世界がどこへ向かおうとしているのか、そして権力がどのように動いているのかを真正面から見据えた1曲であり、この時代の感覚を力ずくで捉えたヤングの声とバンドが奏でるサウンドは、現代を生きるもの全員が耳を傾けるべきであろう。ヤングの長年のミキシング・エンジニアであるジョン・ハンロンは、この曲についてこうコメントしている。
「『big change』はまるでジャクソン・ポロックのようにキャンバスに挑戦的で不遜なロックンロールの絵具をぶちまけるような曲だ」
また続けて発表された「Lets Roll Again」は今日のアメリカの環境問題やエネルギー政策について痛烈に皮肉ったロックンロール・ナンバーでもある。
■ ニール・ヤングは再び、2025年の人生のあらゆる側面に目を向け、進むべき道を見出そうとしている。その先にはきっと大きな変化が待ち受けているに違いない。「big change」は、彼が未来へ踏み出す準備が出来たという、さりげない宣伝だったのだ。アメリカのみならず、世界へ――ニール・ヤングとTHE CHROME HEARTSがこの困難な時代にどのような立ち位置にいるのか、疑う余地はないだろう。『TALKIN TO THE TREES』は、今日の世界が抱える課題に全速力で立ち向かうニール・ヤングの10からなる音楽的声明であり、新時代の名盤となるべき作品なのだ。
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