電子音楽の最も初期のかたち、この界隈の伝説的創始者たち・・・ハリー・レヴェル、レス・バクスター、サミュエル・J・ホフマンによる1947年作と1950年の傑作がまとめてリイシュー!

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2025.10.06

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テルミンはSFや不気味な映画音楽でよく使われるが、このアルバムではテルミンの鮮やかな甘さと優しいビブラートが聴ける。異国の和音、音色、作曲技法を用いて楽器の可能性を探求し、人間の感情のより奥深い領域を奏でてみせる。ハリー・レヴェルが基本コンセプトとテーマを創出し、編曲者兼指揮者レス・バクスターが木管・弦楽・金管楽器を用いてそのテーマにふさわしい独特の音色と異例の楽器効果を与え、サミュエル・J・ホフマン博士によるテルミンがここではないどこかに誘う。


1947年にリリースされた『Music Out of the Moon』は当時画期的なアルバムで、わずか数十年前に発明されたばかりのテルミンをフィーチャーした初の商業録音作品。豊かで雰囲気ある編曲により、このアルバムは発売初年度に10万枚以上を売り上げる大成功を収め、テルミンを楽器として普及させる一助となりました。またエキゾティカというジャンルの発展への礎となった1枚でもあります。


『Music for Peace of Mind』はそのわずか3年後の1950年にリリースされた作品で、穏やかで内省的なピアノソロによる静けさと安らぎのひと時を過ごすことを意図した1枚。後に「ムード・ミュージック」と呼ばれる、聴き手に特定の感情的反応を引き出すことを目指したサウンドの概念を探求した初期のアルバムの一つでありました。商業的にも成功を収め、100万枚以上を売り上げ、リラクゼーションや瞑想音楽の概念を普及させることとなりました。


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