REACH FOR IT

「& THE REAL BAND」名義が復活した2019年新作がCDリリース!

NYはグリニッチ・ヴィレッジで生まれ育ち、60年代半ばの当地のシーンではLAURA NYROの近くで影響を与え合いながらその後生涯を通じて交流を続け、90年代録音の彼女の没後ラスト作『ANGEL IN THE DARK』にも参加。LOVIN' SPOONFULのZAL YANOVSKYの親友としても知られる唯一無二のアメリカン・シンガー・ソングライターPETER GALLWAY。

また自身を中心としたレイト60Sニューヨークのマイナー伝説バンドFIFTH AVENUE BANDでは、フォーク・ロック、カントリー・ロック、スワンプ、ジャズを織り交ぜながらナチュラルな70年代ポップ・ミュージックを先取りした69年唯一作『FIFTH AVENUE BAND』を残し、解散後のセッション・バンドOHIO KNOX名義でも、CSNYやMANASSAS人脈、そしてJOHN SEBASTIANも参加した71年伝説の名盤『OHIO KNOX』を発表。

「ウェスト・コーストの優しさとイースト・コーストのしたたかさが見事に調和」したと評されたFABは、のちにはっぴいえんど/細野晴臣やシュガー・ベイブ/山下達郎が参照したともいわれ、89年には今や日本が誇るシティ・ポップ・デュオ、ブレッド&バターのベスト盤『マリエ』をプロデュースと、特に日本での人気は根強いものがある異才。もちろんその後のソロに近年のANNIE GALLUPとのデュオHAT CHECK GIRLなどでもコンスタントに良質な作品の発表を続け、ロックンロールからジャズ・フォーク、雰囲気に満ちたアメリカーナ等々を織り込んだ独自のスタイルで活躍を続ける ボストン・グローブ曰くの「自由詩の達人」です。

現在はメイン州ロックランドを拠点にする彼が、かの地で80年代に結成し主にライヴ活動を残したのみで散ったPETER GALLWAY AND THE REAL BAND名義で再び挑んだ最新作。ヴォーカル、ドラムス、パーカッションのANDREA RE、エレクトリック・ギターのMARK WAINERと組んだシンプルなトリオ編成で紡ぎ出されるアーシーでロマンティックでハートフェルトな全13曲を披露しています。