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1959年にデビューを飾ったザ・ピーナッツは、双子姉妹によるポップ・デュオとして1960年代日本中を席巻していました。本作はモノーラル収録されていた初期の曲を厳選し、東京・北池袋「STUDIO Dede」においてモノーラルのカッターヘッドによりラッカー盤を製作しています。アナログマスターはテレフンケン製テープレコーダーでプレイバックし、スカーリー製カッティングレースにより音溝を刻んだ、正真正銘のモノーラルLPとなります。ザ・ピーナッツの2人が活躍する姿を白黒テレビの「シャボン玉ホリデー」でご覧になっていた方は少なくないかもしれません。
本作に収録されている収録曲の内、「白鳥の恋」「夢で逢いましょう」「ロンリー・ワン」「トゥー・ヤング」の4曲は当時キングレコードが積極的に利用していた外部ホールにおいて録音されています。しかも、もともとはステレオで収録されており、LPカッティングや後年のCD化の際もモノーラルに変換され発売されてきました。上記4曲について今回の復刻では、調整をしっかりと施したモノラー(ステレオ信号をモノーラルへ変換する機材)を介して、カッティングを実施しています。
21世紀の現代、アナログマスターの再生にはスチューダー製テープレコーダーが使用されるのが一般的です。しかし、本作で採用されたテープレコーダーは一世代前のテレフンケン製で、基本的に空気感を伴った音が得られるのが最大の特徴といえます。往年の機材は日頃のメインテナンスが不可欠となるものの、「STUDIO Dede」の松下真也エンジニアは機材の修理も本人がこなしてしまうエキスパートです。弊社の制作スタッフは、アナログ機材のメリットとデメリットの両面を把握されている松下エンジニアに絶大なる信頼を寄せています。
ちなみにこれまで「STUDIO Dede」ではアポロ/トランスコ製のラッカー盤をメインに使用してきましたが、2020年2月、同社の製造工場が火事で全焼。それ以降は日本製のパブリックレコードのラッカー盤が主に使用されています。ラッカー盤の変更に合せ、ターンテーブルは吸着機構の付いたものに換装され、最良の音溝が刻める仕様に改良されています。
ライナーノートには音楽評論家・湯浅学さんによるモノーラル愛に溢れるテキスト、さらに彼女達の約200曲の録音に携わっていた元キングレコードのエンジニア菊田俊雄さんのコメントも併せて掲載しています。洋楽をベースに編曲家・宮川泰がアレンジを施したバッキングに双子姉妹のヴォーカルが溶け込む、邦楽ポップスのルーツともいえる音の世界をお楽しみください。ボーナス・トラックとして、特別に「モスラの歌」も収録しています。
PEANUTS / ザ・ピーナッツ